美肌、美しい肌の代名詞と言われるのが、肌のキメが細かいことです。
肌のキメというのは、皮溝(ひこう)と呼ばれる皮膚表面を交差している細かい溝と、皮丘(ひきゅう)と呼ばれる皮溝に囲まれているふっくらと盛り上がっている部分が作り出す凹凸の状態を言います。
キメが細かい肌は、皮溝の幅がくっきり細かく、皮丘も規則正しく揃っていて、毛穴も目立たない状態になります。
キメが細かい肌は、ふっくら盛り上がった皮丘が規則正しくそろっているので、うるおいがありなめらかということになります。
肌のキメはなぜ粗くなる
ずっとキメ細かい肌でいたいものですが、肌のキメが粗くなってしまうにはいろいろな原因があります。
過剰な皮膚分泌やホルモンのアンバランス、肌のターンオーバーの乱れなどがあると、角質が厚くなり、キメの粗い肌になり、毛穴が目立ってきたり、くすみが目立ってきて、荒れた肌になってしまいます。
また紫外線を多量に浴びるなどしても、同じように肌が荒れてしまいます。
肌のターンオーバーに関しては、速すぎても遅すぎても問題で、適度なスピードで繰り返されることで、バリア力があるしっかりとした角層を維持し、美肌を保つことができます。
美肌の条件
それでは、美肌の条件はどうなのかというと、うるおい、なめらかさ、ハリ、弾力、血色といった要素で決まってきます。
肌のうるおいとなめらかさ
美肌の条件としては、肌がしっとりうるおっていることがあげられます。
皮膚の最も外側に位置する角層は、健康で美しい肌の場合、10~20%の水分を含んでいるため、肌に触れた時にしっとりとして、しなやかさを感じさせてくれます。
また美肌は皮膚表面の凹凸が少なく、なめらかです。
凹凸が少ないなめらかな肌とは、指先で触れた時にざらつきが感じられずに、肌の上をすべるように動き、抵抗感のない感触です。
肌のハリと弾力
ハリのある肌は、ふっくらしていてたるみがなく、若々しさを感じさせる肌になります。
生まれたばかりの赤ちゃんや幼児の肌を指先で軽く押してみると、跳ね返すような力が指先に感じられますが、このような肌がハリがある肌といえます。
弾力がある肌とは、肌が伸び縮みするという感じになります。
肌のハリや弾力は、真皮の構造がしっかりしているかどうかにかかわってきます。
肌の血色
美肌の条件の1つに、血色が挙げられます。
血色がよいということは、血液の循環がよく、肌の色つやがよいことです。
顔色なども良し悪しも、血液の状態があらわれたものです。
肌の血行不良があると、くまやくすみの原因にもなります。