花粉症というと、春のスギ花粉ということで、3月あたりが連想されますが、花粉は1年中いろいろな植物の花粉が飛散していて、アレルギーによっても変わってきます。
そして花粉症というと鼻水を連想される人が多いと思いますが、肌がかゆなる花粉症皮膚炎というものもあります。
特に冬は、空気が乾燥し、ただでさえ肌が乾燥しやすくなっています。
そうなると、肌は外部の刺激を受けやすくなりますが、そこに花粉がくっついてかゆくなったり、ひどくなると真っ赤になりヒリヒリしたりするようになります。
花粉皮膚炎は顔に出るからやっかい
花粉の季節に、肌がカサツキ、かゆくなる症状は、目のまわりや頬に出やすく、ひどくなると顔中に広がったりします。
顔以外の部分は、服を着ていたり、手袋をはめていますし、手は顔に比べて皮膚が暑いので、特に直接外気に触れていて、皮膚がうすい顔に症状が現れやすくなります。
もし、毎年花粉の季節に肌がかゆくなることがあるのであれば、花粉のアレルギー検査を受けることをオススメします。
花粉皮膚炎は、まずは花粉を避けることから
花粉のアレルギー検査をすると、その原因がわかります。
花粉皮膚炎であることがわかったら、まずは花粉を極力浴びない工夫をします。
特に髪の毛は花粉が付着しやすく、それを防ぐために帽子をかぶることが有効的です。
花粉によるアレルギー反応は、交感神経が優位になっている日中には、症状が顕著にあらわれてこないケースがあります。
夜、副交感神経が優位になってくると、症状が出てきたりします。
花粉と接触して半日から1日たって、反応が出てくるケースもあります。
従って、昼間外を歩いていたときはなんともなかったのに、朝起きたら顔がかゆくなっているとか、夜寝る時に顔がかゆくなるということも起きてきます。
とにかく、こうならないためにも、花粉との接触をなるべく減らすようにし、マスクなどの防御もとても大切になってきます。
かゆい時の応急処置
かゆみは深いで我慢できない感覚ですし、待ってはくれません。
誘惑に負けて、ついつい掻いてしまったりしますが、そうすると肌のバリアが傷つき、余計に肌が刺激に対して弱くなり、かゆみを増すことにつながってしまいます。
また皮膚を掻き続けていると、皮膚の奥から神経線維が伸びてきて、さらに神経が過敏になり、かゆいから掻く、掻くから敏感になりさらにかゆみが増す、だから余計に掻くといった悪循環になってしまいます。
かゆいときは、まずは掻かないというのが鉄則です。
だってかゆいんだから仕方ないじゃないという人は、掻く代わりに、冷やしたりたたいたりしてまぎらすようにしてください。
市販のかゆみ止めがあれば、応急処置として塗ると良いでしょう。
ステロイドの塗り薬もかゆみに効果がありますが、ステロイドは体に悪く副作用があるので使いたくないという人もいます。
しかし、どうしてもがまんできないのであれば、掻くくらいなら、早くステロイドを塗って治したほうが賢明なのです。