手荒れだと、ステロイドの軟膏などで治療すればよくなるというイメージがあります。
もちろん、ステロイドは抗炎症作用があり、手荒れには優れた効果があるのですが、手荒れには荒れる原因があります。
この根本原因を放っておいて薬だけつけていても、その根本原因が取り除かれていないので、根本的な解決にはなっていないのです。
手荒れの原因
手荒れは、その原因をみてみると最初は炊事や水仕事などから荒れ始める人がほとんどです。
従って、手荒れの人は、たいてい聞き手の親指や中指といった力のかかる部分からその荒れが始まってくるケースが多くなっていて、左右同時であったり、すべての指に均等に始まるということはあまりありません。
しかし、いったん手荒れが始まると、肌のバリアが壊れて外的刺激に対して弱くなってしまいます。
そうなってしまうと、水に触れただけでも手荒れがひどくなっていってしまいます。
こうなってしまうと、今まで触っても大丈夫だったもの、例えば紙などに触れただけでも手があれてしまうようになってきてしまいます。
ここまでひどくなってしまうと、治すのも大変になってきてしまうのです。
手はいろいろなものと接触している
言うまでもなく、手は体の中でも一日中、いろいろなものに接触しています。
従って、一旦荒れてしまうと、なかなか肌を安静に保つことが難しくなってきます。
手荒れには、すぐれたステロイド軟膏などがあるにしても、日中はなかなかつけづらかったりもします。
こうなると、薬を塗っても治りにくくなってしまうのです。
手荒れの予防

手荒れにならないためにも、手荒れをこれ以上ひどくしないためにも、洗剤を使うときは必ず手袋をするようにします。
たとえ皿1枚だとしても、1枚だから大丈夫だろうと、素手で洗剤を使って皿を洗うことは避けなければいけません。
手袋は、もしゴム手袋だと手が荒れてしまうというのであれば、綿の他袋の上にゴム手袋を重ねるという方法もあります。
シャンプーをするときも、できれば、薄手のビニール手袋をするなど注意すると良いでしょう。
炊事のときも、汚れてもよいタオルをかけておいて、こまめに手を拭くようにします。
ハンドソープは刺激になるので極力控え、普通の固形石鹸を使うようにします。
もし、植物や土に触る機会があるのであれば、手袋をして、できるだけ接触を避けるようにします。
また手の皮膚表面をコーティングするようなハンドクリームも販売されているので、水仕事の前にはこまめに塗るなどの対策をするとよいでしょう。