知っているようで知らない爪の話 | 美容トピックス

は体の一部であるとともに、昔からいろいろな爪に関することわざがあります。

爪に関することわざ

爪に関することわざで、真っ先に思い浮かぶ人が多いのが、「能ある鷹は爪を隠す」ではないでしょうか。

これは、鷹の爪を素晴らしい武器、能力として例えています。

しかし、爪が出てくる多くのことわざは、爪を小さなもの、ごくわずかなものの象徴として喩えています。

「爪に火をともす」、「爪の垢ほど」、「爪の垢を煎じて飲む」、「爪を立てる所もない」、「爪で拾って箕でこぼす」などは、ごくわずかなものとして、爪を使っています。

ところが、爪は美容面では、マニュキュア、付け爪、爪美容液など、重要視されている部分であり、ネイリストという職業があったり、育爪などという言葉もあります。

爪先は、生活感が出やすい部分とも言われ、人によっては人の爪先を注意してみている人もいるくらいです。

しっかりとネイルケアされて綺麗な爪は、清潔感やきちんと感が出てしまうこともあるかもしれません。

爪は表皮と毛の両方の性質がある

たかが爪という人もいますが、爪はいろいろと重要な働きを持っています。

物をしっかりつかめるのも爪があるおかげですし、指先端の保護にも、指先の微妙な感覚などにも重要な働きを発揮しています。

爪は、大きく分けると爪甲・爪母・爪郭・爪床からなっていて、本質は角化性の上皮細胞になっています。

爪はだいたい胎生3カ月ぐらいに表皮から分化してきます。

爪は、表皮の角層が特殊に分化してできてきたものと思われていましたが、近年では、ケラチン分子の解析が行われ、爪は表皮と毛の両方の性状を併せ持つ組織であるとされています。

爪の成長速度は、成人では1日に0.1mm、子供では1日に0.5mmで、加齢に伴って爪が伸びる速度は遅くなっていき、肥厚して色も褐色調になっていきます。

成人では1日に0.1mmですので、爪甲全体が再生されるのには、半年から1年かかる計算になります。

爪の各部位

爪甲(そうこう)nail plate は、ほぼ四角形の角質板で、背爪・中間爪・腹爪の3層からなる硬い組織になっていて、いわゆる一般に言われてイメージする部分の爪が、爪甲になります。

爪甲の根本には、乳白色の爪半月がみられたりしますが、この部分は角化が不十分であるため、このように乳白色になっています。

爪母(そうぼ) nail matrix は、爪甲の角化細胞の発生源になっていて、ここで文化増殖した細胞がどんどん伸びていき、角化していくことにより爪甲が形成されていきます。

爪郭(そうかく) nail fold は、爪甲の両側と爪根を覆っている部分です。

爪床(そうしょう) nail bed は、爪甲の下床にあり、表皮のような組織ですが、角化して爪甲と密着しています。

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