サロンとはどういう意味なのか | 美容トピックス

サロンというと、プロの美容師やエステティシャンがいる美容専門店というイメージがありますが、本来『サロン』とは、どんな意味を持っている言葉なのでしょうか。

サロンは応接間・談話室だった

サロン(仏: salon、英: salon)という言葉は、本来フランス語で、客間や応接間を表す言葉でした。もともとは来店したお客さんに対して、応接間や客間でもてなす部屋だったのです。

また応接間という意味の他に、談話室とか文化人相互の交流の場という意味があります。

17世紀、貴族たちが自分の邸宅でサロンを開いて、芸術科や文化人、詩人たちがそれに参加していました。

文化人の交流の場としては、多くの画家、文人、学者などが参加していました。

ネットの世界で、2ch若しくは5chでは、掲示板に対して主に「サロン」という言葉が使われていますが、これも談話室という意味から来ている使われ方なのでしょう。

『文化サロン』というような言葉もありますが、これも交流の場という意味から来ています。

清少納言の「枕草子」は一条天皇の皇后定子のサロンから、紫式部の「源氏物語」は一条天皇の中宮彰子のサロンから誕生したと言われています。

美容関連でのサロン

「サロン」は美容関連、ファッション用語としても使われるようになりました。

おしゃれなんだけど、それをゆるく着こなすというスタイルを『サロン系ファッション』と言うことがありますが、これは美容師などのサロンスタッフが好んでいたスタイルというところから来ています。

サービスを提供する店に対してサロン

日本では、いろいろなサービスを提供する店の名前として「サロン」が使われることがよくあります。

もともとのフランス語の意味である応接間とか談話室とか文化人の交流の場という意味とは少し変わってきてしまっていまう。

美容関連では、ネイルサロン、日焼けサロン、ヘアサロンといった言葉があります。

現代日本では、お店のことをサロンと呼ぶことがもう自然になってしまっています。

もうフランスで使われていた本来のサロンの意味とは違ってきてしまっていて、自分を綺麗に磨くための場所、リラックスするための場所ということで、エステサロンやサロンという言葉が使われています。

ヘアサロンと言った場合、美容院や美容室とどう違うのかというと、髪のカットや洗髪、スタイリングなどを施す理容店・美容院のことになります。

ヘアサロンには、美容院には含まれない「理容」の要素も含まれています。

『美容』は容姿を美しくすること、『理容』は容姿を整えること、つまり頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えることになります。

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