あまり寝ない人は太りやすいというのはなぜ? | 健康トピックス

現代人は、仕事や勉強に追われて、あまり十分な睡眠時間が確保できないという人も多くいると思います。
また夜更かしのクセがついてしまい、夜なかなか眠れないという人もいるでしょう。

きちんと睡眠時間を取りたいけれど、忙しい環境でそうできない、あるいは寝たくても眠れないといった悩みを持っている人は多いと思います。

最近話題の睡眠負債

最近では、『睡眠負債』などという言葉も話題になっています。
『睡眠負債』とは、日々の睡眠不足がまるで借金のように積み重なっていき、心身に悪影響を及ぼすおそれがでてくるというもので、スタンフォード大学の研究者によって提唱されています。

眠らない人は痩せるようなイメージなんだけど違うの?

普通、眠らないということは、起きて活動している時間がそれだけ長くなるということになります。
すると、活動しているのだから、寝ているときよりもエネルギー消費が多く、結果痩せてくると思われがちです。
逆に言うと、睡眠時間が長いほうが、活動時間が短いので、エネルギー消費も少なく、太ってきそうなものです。

でも、実際には、短時間睡眠の人は太りやすいのです。

短時間睡眠だと、太りやすいという理由は何か?

それでは、なぜ、活動時間が増えているのに短時間睡眠だと太りやすいのか、その理由を見ていきましょう。

深部体温

3.5時間睡眠と7時間睡眠を比較した実験があり、その両者の深部体温を測定したものがあります。
日内変動により、人間の深部体温は夕方から夜にかけて徐々にさがっていき、朝から夕方にかけて上がっていきます。
しかし、3.5時間睡眠と睡眠時間が短いと、朝から夕方にかけての深部体温が低くなっています。
つまり、これは基礎代謝が低い状態になっているということになり、リパーゼという脂肪分解酵素の働きも悪くなってしまいますので、脂肪が燃焼しにくい体になっていると言えます。

夜食

短時間睡眠というと、夜遅くまで起きているということになりますが、夜中に仕事や勉強やネットサーフィンしている人は、よく夜食を食べたりします。
夜食べると太るのにと思うのですが、3.5時間睡眠と短い睡眠時間しか取っていないと、食欲抑制ホルモンの分泌が減ってきてしまいます。
このように食欲が増すことにより食事摂取量も増え、結果、太りやすくなっていってしまいます。

どのぐらい眠ればいいのか

睡眠はもちろん個人差がありますが、『健康づくりのための睡眠指針』では、夜間の睡眠時間は25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間とされています。
また、3時間しか眠れないという場合は、睡眠時間は3:00~6:00よりも、23:00~2:00の3時間寝た方が、体にとっては良いということが言われています。
これは、23:00~2:00が、眠りのホルモンとも言われるメラトニンが多く分泌される時間帯であると同時に、活動に適しているコルチゾールというホルモンの分泌が少ない時間であるためです。