いくら空気を飲み込んでもガスはたまらないSIBO |健康トピックス

お腹のガスは大腸にたまるものですが、小腸にガスがたまってしまうSIBO(小腸細菌異常増殖症)というものがあります。

SIBO(小腸細菌異常増殖症)になる原因

SIBOの人の症状の特徴としては、不快な胃腸の症状。お腹のガス。ガス漏れ。便秘。下痢。突然の腹痛。腹部膨満などがあげられます。

SIBOになるきっかけは、食べ物を消化できずに、未消化のままの物質の腐敗や発酵から起こったりします。

発酵しやすいヨーグルト、味噌、納豆、酵素玄米などを多く飲んだり食べたりすると、小腸のようなクリーンな場所にガスが充満してしまいSIBOになってしまうことがあります。

呑気症と勘違いされやすいお腹のハリ

SIBOの患者で、よくお腹が貼った時に、呑気症(どんきしょう)という人がいます。

医者からも、お腹のガスは、呑気症で空気を飲み込みやすいクセがあるからだと説明されたりもします。

しかし、いくら空気を読み込んだとしてもガスはそれほどたまりません。

実際に、SIBOの患者で呼気検査を行ったところ、メタンと水素の濃度が高く、ほとんどはこの2種類のガスになっています。

このメタンと水素は、普段人が口から飲み込んだりするものでなく、腸内細菌が発酵の過程で生成するものなのです。

したがって、仮にいくら空気を飲み込んだとしても、大気中にはそれほど多くの水素やメタンは存在していないので、水素もメタンもほぼ100%、腸内細菌が発酵することで産生したものと言えます。

小腸にたまるガス

腸内細菌によりお大腸で適度に発酵が起こる分には問題ないというより体に良いのですが、小腸において過剰な発酵が起こってしまうと、小腸に過度の負荷がかかってしまいます。

もともと小腸はガスが発生するように想定されておらず、大腸の太さが直径5~8cmなのに対して、小腸は3~4cmとずっと細くなっています。

本来であれば、小腸は水で満ちていてガスは見られないのですが、そこにガスが発生してしまうと、細い小腸がガスでパンパンになってしまうのです。

動物実験で、小著にメタンを注入すると、腸管の移動速度が70%近くも減少したという実験結果があります。

つまり、小腸で発酵によりメタンが発生すると、それが消化管に作用して超の運動機能を遅くしてしまいます。

さらに、メタンが多くなると腸を動かすセロトニンのレベルも低下してしまい、便秘になりやすくなったりします。

小腸の働きが悪くなると、ミトコンドリアの活性も落ちてしまい、エネルギーをうまく作ることができなくなり、睡眠の質も落ちてしまいます。

そして、朝起きても疲れがとれないといった症状にもなっていくのです。

さらには免疫機能がうまく働かず、ウイルスに感染しやすくなったり、風邪や胃腸炎にかかりやすくなってしまったりもします。

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