アスパラガスにはグリーンのものも、白いものまりますが、どちらもアスパラガスです。
実は、光に当てて育てるとグリーンアスパラガスに、土をかぶせ、遮光して栽培するとホワイトアスパラガスになります。
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス
アスパラガスは、和名/別名を阿蘭陀雉隠(オランダキジカクシ)といい、原産は南ヨーロッバからロシア南部になっています。
日本に初めて食用アスバラガスが!B入されたのは明治初期で、アミノ酸の一糟であるアスバラギン酸は、アスバラガスから発見された栄養素であるということは有名です。
グリーンアスパラガスには疲労回復作用や利尿作用があるアスパラギン酸が多く含まれていて、カリウムとの相乗効果で、体内の水分バランスを整えます。
アスパラガスの中でもやわらかい穂先の部分には生長点があるため栄養価が高くなっていて、血管を強化するルチンも豊富に含まれいる他、骨を健やかに保つビタミンKや、貧血を予防する葉酸も豊富に含まれています。
ホワイトアスパラガスは、繊細な香りとほのかな甘み、やわらかい歯触りといった素晴らしい特徴を持ちますが、グリーンアスパラガスと比べて栄養価は低くなり、初夏の短い時期にしか採れません。
グリーンアスパラガスは、土寄せをせずに日光に当てて栽培したもので、ホワイトアスパラガスは、日に当てないようにして土の中で軟白栽培させたものになります。
紫アスパラガスは、緑のものより甘味があり、通常は紫色をしていますが、加熟することで濃い緑色になります。
ミニアスパラガスは、グリーンアスパラガスの栽培過程で、不規則にできる小さいサイズを収穫したもので、栄養成分が多くなっています。
アスパラガスの特徴
アスパラガスは、1つの株から伺本も出る若い芽を食用にしますが、生命力旺盛で、芽を摘まずに生反させるとなんと2m前後にまで伸び、しかも倒されても起き上がろうとする習性があります。
収穫されてからも、その性質は受けついでいて、アスパラガスを寝かせて保存しておくと曲がってしまい、栄養価も減少してしまいます。
フランスでは春を告げる野菜として好まれていて、フランス人はホワイトアスパラガスの出荷を心待ちにし、短い旬を堪能しています。
ちょうど日本人が桜の花やたけのこに春を感じるような感覚なのかもしれません。
アスパラガスの栄養
アスパラガスと言えば、何といってもアスパラギン酸ですが、アスパラギン酸は、アミノ酸の一種で、エネルギーの代謝に関わっています。
アスパラギン酸は、疲労物質と言われる乳酸を燃焼させてエネルギーに換え、さらに、疲労回復に必要なカリウムやマグネシウムなどのミネラルを各組織へ運んでくれ、利尿作用もあり、体に有害なアンモニアを排出させる働きもあることから、スポーツドリンクや栄養ドリンクにも好んで配合されています。
さらにβ-カロテンやビタミンCはグリーンに多く含まれていて、穂先に含まれるルチンは毛細血管の物質透過性を調節し、血行を促進して、動脈硬化や高血圧を予防します。
アスパラガスには、スタミナ増強作用があるとされるアスパラギン酸の他に、コラーゲンの生成を促して毛細血管強化機能をもったルチン、抗老化作用がある抗酸化作用にすぐれたミネラルでもあるセレン、コレステロール値の低下や解毒・整腸作用が期待できるクロロフィル、優れた抗酸化作用があり、解毒作用や老化防止作用があるとされているグルタチオンなどが多く含まれます。