健康的な食事をしている人は、格段にストレスに強いということが研究で明らかにされてきています。
毎日、ジャンクフードばかり食べている人と、野菜をたっぷり食べている人では、野菜をたっぷり食べている人のほうがメンタル的に安定していそうなイメージはあると思いますが、それがしっかりと研究によっても明らかにされてきています。
栄養のアンバランスと地中海の伝統食
オーストラリアのスウィンバーン工科大学で2016年に行われた大規模調査では、地中海式の食事はどこまでメンタルにいいのかという内容で、過去にでている観察データをまとめています。
その結果、地中海の伝統食をしばらく食べ続けた人は、年齢や性別とは無関係に誰もが脳の機能が大幅にアップしていたことがわかりました。
みんなストレスに強いメンタルに生まれかわり、記憶力や集中力といった能力も向上していたという結果になっています。
栄養のアンバランスによるストレスの真犯人は誰?
不摂生な食事によりメンタルが打たれ弱くなったという事実は研究で出ていますが、それではなぜ、メンタルが打たれ弱くなってしまったのかという理由・メカニズムについてはまだ完全に解明されたわけではありません。
しかし、酸化ストレスが脳にダメージを与えているのではないかとも言われています。
酸化ストレスの原因として、不摂生な食事があげられます。
例えば、サラダ油で考えてみると、大豆油やキャノーラ油といった精製油では多くの酸化ダメージを受けやすく、製造の過程で大量の活性酸素が発生します。
そうした油で作った揚げ物やファストフードを食べれば、体も大量の活性酸をを吸収し、老化を進ませ、メンタルも悪化させてしまいます。
メンタルを弱くし、ストレスに弱い体質にしてしまう食材
メンタルを弱くしてしまうという点でNGの食材についてご紹介します。
まずは「お酒」です。ただし、赤ワイン又は白ワインだったら週に300mL程度までならOKです。
また、精製された炭水化物、つまり全粒粉でないパン・パスタ、白米は、食物繊維が不足気味になりやすいので要注意です。
お菓子も控えたほうが良いでしょう。どうしても食べたいのであれば、カカオ分が70%以上のダークチョコレートを1日ひとかけらぐらいまでならOKです。
揚げ物やファストフードは、油で高温調理したものになり、酸化した油が体内で炎症を起こす作用が大きく、脳機能の低下にもつながります。
ベーコン、ハム、ソーセージといった加工肉は、保存性を高めるためにいろいろ添加物が入っていたりします。
砂糖や人工甘味料が入ったドリンクの飲みすぎも注意しましょう。