ノンコレステロールのマヨネーズって意味あるの? | 健康トピックス

多くのマヨラーにとって気になるのはコレステロールということで、最近ではノンコレステロールを標ぼうしたマヨネーズや食用油がスーパーなどの商品棚に並べられています。

なくなったコレステロールの上限目安

コレステロールは、血管や心臓や肺の細胞を作る材料やホルモンの材料ともなり、体にとっては必要なものです。
一方で、血液中を流れるコレステロールが多くなると、動脈硬化の原因になり、これが心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めてしまいます。

そこで、厚生労働省は、『日本人の食事摂取基準(2010年版)』では、コレステロールの目標量を設定していました。
30歳以上において、男性で1日750mg、女性で1日600mgとしていましたが、5年ごとに見直される『日本人の食事摂取基準』で、その後見直されることになりました。

コレステロールを多く摂取すると、虚血性心疾患やがん罹患の増加が危惧されるということともあり設定されていました。

ところが、2015年4月に厚生労働省から公表された『日本人の食事摂取基準(2015年版)』では、コレステロールの目標量に関する記載は撤廃されました。

なぜコレステロールの上限目安は撤廃されたのか

血液中を流れるコレステロールが増えてくると、心筋梗塞や脳卒中の原因にもなる動脈硬化が起こりやすくなるというのは疑いようもない事実ですが、それではなぜ、2015年に『日本人の食事摂取基準(2015年版)』からコレステロールの目標量に関する記載がなくなってしまったのでしょうか。

それは、人間の体には、食事から摂取するコレステロールの増減をカバーしてコントロールする仕組みがあることがわかったからなのです。
実は、血液中を流れているコレステロールの7~8割は、肝臓で作られています。
食事から摂取するコレステロールが増えると、肝臓は自動的にコレステロールを作る量を減らすのです。
これとは逆に、食事から摂取するコレステロールの量が減ってくると、肝臓はたくさんコレステロールを作るようになります。

こうすることで、肝臓はコレステロールを一定の量に保つ働きをします。

ノンコレステロールのマヨネーズにしなくてもよい

このことから、コレステロールの摂取量に気を使いすぎて、マヨネーズもノンコレステロールのものを選ばなくても、大きな影響はないといえるでしょう。

肝臓でコレステロールの生成量を調整するしくみがあることから、ノンコレステロールのマヨネーズを使っていると動脈硬化になりにくいという根拠は薄くなったといえます。

検査でコレステロールが高くても良いというわけではない

どうせ肝臓でコレステロールの量を調整してくれるんだったら、気兼ねなくコレステロールがたっぷりはいった食品をバンバン食べてしまおう!というのは間違いです。

今日からは、からあげ三昧、マヨネーズもたっぷり、たくさん食べるぞなんていうことをやっていれば、やはり体に良いわけありません。

そんなことをしていて、実際に検査でコレステロールの値が高い人は、どうせ肝臓でコレステロールの量を調整してくれるんだからと考えるのではなく、体内でコレステロールの値を一定に保つしくみがうまく働かなくなっている可能性があるんだという自覚を持つ必要が大切です。

もちろん、いくら体内でコレステロールの量を調整するしくみがあるといっても限度があります。
脂質を摂りすぎる食生活はよくありません。