ブロッコリースプラウトは、最近テレビのCMなどで「ブロッコリースプラウト」とか「スルフォラファン」といったような言葉で、認知されてきたりしています。
ブロッコリースプラウトとは
ブロッコリーは、イタリアを中心とした地中海沿岸が原産地のアブラナ科の野菜で、冬から春にかけてが旬になります。
ブロッコリーは、野菜のキャベツを改良してつくられ、中世には薬用植物としても利用されていて、日本には明治初期に伝わってきましたが、その時は普及せず、ブロッコリーが大衆に食されるようになってきたのは、1970年代以降になってからです。
『ブロッコリースプラウト』の『スプラウト』とは、英語で「新芽」のことで、ブロッコリースプラウトは、植物工場で発芽から数日間栽培されます。
『ブロッコリースプラウト』に多いとされる『スルフォラファン』の含有量は、発芽3日目あたりが一番多いと言われています。
機能性表示食品にもなったブロッコリースプラウト
テレビCMで、「ブロッコリースプラウト」、「スルフォラファン」と言った言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、栄養価の面において野菜の王様とも言うべきブロッコリーには、機能性成分である『スルフォラファン』も多く含まれていて、それを利用した機能性表示商品のブロッコリースプラウトもいろいろ開発されています。
『スルフォラファン』は、辛味成分であるイソチオシアネートの一種で、優れた抗酸化作用があり、ピロリ菌殺菌作用や、花粉症の症状を緩和するといった作用があることも発表されています。
『スルフォラファン』に最初に着目したのは、先端医学の著名な研究者、米国ジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士で、スルフォラファンの働きのメカニズムを解明しています。
ブロッコリースプラウトの機能性表示
ブロッコリースプラウトの機能性表示は、いろいろあります。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンには、中高年の肝臓の働きを助ける働きがあり、「スルフォラファングルコシノレートの摂取により、健康な中高年世代の方の健常域でやや高めの血中肝機能酵素(ALT)値を低下させることが報告されています。」といった機能性表示がされたものもあります。
さらに、スルフォラファンには、肝臓だけでなく、肌への作用も報告されています。
「スルフォラファングルコシノレートを摂取すると肌の乾燥が気になる方の肌の水分量を高める機能がある」という機能性表示がされたものもでてきています。
スルフォラファンは、白色脂肪細胞の褐色化を促進し、エネルギー消費を増大させることで肥満を抑える作用や、炎症誘導性の受容体タンパク質を分解して炎症を抑える作用なども研究されています。