ヨガは、精神・肉体両面の統合をうながすとともに、内面と外面のバランスがとれる「正姿勢」alignment(アライメント)の 感覚をみがく働きがあります。
そんな中で、いろいろなヨガが提唱されるようになっています。
リストラティブヨガとは
リストラクチィブとは、再び元気を回復させるという意味があります。
『リストラティブヨガ(Restorative Yoga)』は、心と体を深くリラックスさせて、精神的にも肉体的にも元気な状態を回復させるヨガです。
リストラティブヨガ(Restorative Yoga)は、1990年代に、アメリカの理学療法士であるジュディス・ラサター(Judith Laster)氏によって考案されたヨガで、ジュディス・ラサター氏はアイアンガーヨガの正式認定指導者であり、このリストラティブヨガとは、『アイアンガーヨガ(Iyengar Yoga)』から派生して生まれました。
アイアンガーヨガとは
『アイアンガーヨガ(Iyengar Yoga)』は、肉体と精神の柔軟性やリラクセーションを得ることに加えて、強靭さとスタミナを増進させ体の歪みを正していくことに重点を置いたヨガになっていて、「アーサナ」と呼ばれるポーズの正しい習得を最も重視しています。
そして経験が浅い初心者でも、故障歴がある人でも、いろいろな「プロップス」と呼ばれる補助道具などを使うことでヨガの効果を最大限に引き出せるように工夫されています。
ヨガというと、体が柔らかい人やバランス感覚がいい人でないと難しいようなポーズもあるというイメージがありますが、アイアンガーヨガでは、体に無理な負荷をかけるポーズは少なく、ホールドの時間は比較的長くなっているため、初心者や体が硬い人でも無理せずに行えるようになっています。
「プロップス」(補助道具)として、クッション、ベルト、ストラップ、ブロック、ロープなどを使い、椅子や壁なども利用し、骨や関節の構造を理解してそれらを使用することで、正しい体の位置や呼吸に意識を集中していきます。
詳しくは、『日本アイアンガーヨガ協会』という団体があるようです。
《参考》:『日本アイアンガーヨガ協会』 https://www.iyengar-yoga.jp/yoga
活力アップのためのリストラティブヨガ
アイアンガーヨガから派生したリストラティブヨガも、クッションなどを利用し、初心者も無理なく、最大限の効果を発揮することができます。
どれだけ簡単なのかというと、クッションなどを利用して脱力して身をゆだねるだけなので、疲れていてあまりやる気が起きないときも簡単に行うことができます。
クッションを敷き、その上に仰向けに寝て、手足を伸ばし、力を抜いて深呼吸を繰り返します。
そうしているうちに副交感神経が優位になり、心身がリラックスしてきます。
さらに胸郭と腹腔の境目である横隔膜が深呼吸により活発に動くことで、腹腔の中の内臓も優しくマッサージされるので、別に特別なポーズを取らなくても体の内側から活力がみなぎってきます。