太陽エネルギーと生命の誕生 | 健康トピックス

あらゆる生物は、太陽エネルギーを根源として生まれた有機体からできています。

地球に暮らしている生物ですが、もともと地球ができたばかりのときは、生物はいませんでした。

地球の誕生、生命の誕生

地球の誕生は、今から45~46億年前であると言われています。

これに対して、生命の誕生はその5億年後、つまり約40億年前だと言われています。

生命の誕生といっても、最初は、核酸で、生命現象の根源ともいえるもので、生命と呼ぶには程遠く、厳しい自然の中では不安定な存在であったと推測されています。

1924年、生命の起源について、ロシアのアレクサンドル・オパーリンという生化学者が発表した説によると、地球の大気中の成分から合成された非生物的な有機物である核酸がいくつも集まり、海の中で膜はないものの、袋状の構造をもった液滴と呼ばれる形態になり、それがその後、生命を得て細胞になっていったということになっています。

さらに2016年に、ドイツのマックス・プランク複雑系物理学研究所と分子細胞生物学・遺伝学研究所の共同研究による論文が、ネイチャー・フィジクスという物理学の国際学術誌に論文発表され、その内容は、液滴が細胞の大きさにまで成長していったあと、まるで細胞のように分裂する傾向があるというものでした。

そして、この論文の共著者であり生物物理学者のフランク・ユーリヒャー氏は、原始の地球において、太陽エネルギーつまり太陽光が液滴を成長させる原動力になったはずとしています。

こうして、核酸から原始的な単細胞ができて、ようやく生命の誕生となっていくのですが、その間、20億年もの時間がかかりました。

太陽光と生命

こうした生命の誕生に、太陽エネルギーである太陽光が大きくかかわっていたのではないかということを裏付けるように、一般に生物は光に敏感に反応します。

植物が成長していく過程で、太陽光を浴びる方向、光を求めて明るい方向へ伸びていこうとする屈光性という性質は、細胞の中に光のシグナルを受け止める仕組みがあるからだと言われています。

モヤシ製造工場では、モヤシは明るい方向へ頭をそろえて伸びていきますが、これは、モヤシの細胞の中にフィトクロームという光センサーが組み込まれているためだと言われています。

野菜の発色と太陽光

植物の光合成は、生物と太陽光が切っても切れない関係にあることを示していますが、野菜においても、太陽光をしっかり浴びて育った野菜や果物は、緑色や赤色、黄色といった鮮やかな色をしています。

野菜の発色は、太陽光と深い関係にあって、葉野菜の場合、太陽光をたくさん浴びた野菜は、葉緑素を発言して緑色の育っていきます。

野菜の発色が太陽光と深い関係にあるということを如実に物語っている野菜がアスパラガスです。

グリーンアスパラは、太陽光を浴びて育ちますが、太陽光を浴びずに地中で育たものはホワイトアスパラになります。

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