慢性便秘の目安と生活習慣の改善 | 健康トピックス

たかが便秘といっても、本人にとっては、お腹が張ったり、ときには痛くなったり、そこまでいかなくてもずっと残便感があって不快であったりするものです。

そもそも便秘とは

一言で『便秘』といっても、排便習慣は個人差が著しいもので、厳格な『便秘』の定義も難しいところです。

排便回数が少ない、便が硬い、便の量が少ない、残便感があるといった、排便に苦痛を伴うような場合を一般的に便秘といっています。

客観的には、排便回数が週に2回以下ともなれば、便秘といってもいいでしょう。

加齢に伴って便秘の人の割合は増えていき、男女で言えば、女性のほうが各年代を通して多い傾向になります。

いろいろある便秘パターン

便秘といっても、その発生機序を考えた場合に、大きく器質的便秘機能的便秘に分けることができます。

さらに機能的便秘は、弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸型便秘などがあります。

器質的便秘は、先天性あるいは後天性に腸管が物理的に狭窄していたり、閉塞していた場合に起こっている場合があります。

便秘の場合は、こうした器質的便秘の場合には、それなりの治療が必要になってくるので、まずはこうした器質的便秘でないかどうかを確認する必要があります。

機能的便秘

器質的に狭窄や閉塞などの異常がない、つまり器質的便秘でない場合は、機能的便秘になります。

機能的便秘には、弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸型便秘などがありますが、実際には、腸管各部位による緊張度に差があったり、時間的に変化することから、各タイプが混在したりします。

『弛緩性便秘』は、便秘の中でも最も頻度が高いもので、大腸の緊張や蠕動運動機能の低下によって大腸で便が停滞して起こります。この場合、水分の吸収が増えるので便が硬くなり、大腸の中での移動が円滑にいきづらくなります。

『痙攣性便秘』
は、若年層に多く、大腸の痙攣や蠕動運動の亢進によって起こってきます。腹痛を伴い、兎の糞みたいなウンチになるのが特徴です。排便とともに腹痛は軽減します。

『直腸型便秘』
は、便が直腸内に到達しても、便秘が起こってこないために起こります。下剤や浣腸の乱用や便意を我慢するような習慣によって引き起こりやすくなります。

慢性便秘の人の生活習慣

慢性便秘の治療は、まずは原因がはっきりしている場合は、その原因を取り除くことが第一です。

例えば、いつも便意を我慢してしまう習慣がある人は、それを直すことが大切です。

規則的でバランスのとれた食生活をし、食物繊維や水分を充分に摂取することが重要です。
朝食は必ずしっかり食べることはもちろん、朝起きたら、冷水や牛乳を飲むのも良いでしょう。

排便時間は十分にとり、適度な運動を行います。特にオススメなのが腹筋の強化です。
また、ストレスをためず、心身の安定化を図ることも重要です。

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