機能性ディスペプシアをチェックする | 健康トピックス

機能性ディスペプシアは、日常の診断で行われる一般的な検査で、見た目では明かな異常がないにもかかわらず、慢性的又は反復性に一定の頻度で、食後愁訴症候群(食事をしてもすぐにお腹がいっぱいになったり、食後ずっと胃がもたれていたりする)や心窩部痛症候群(みぞおちあたりの傷みや灼けるような感じ)が現れ、つらいと感じる症状が続いている状態になります。

もしかしたら機能性ディスペプシアかも

機能性ディスペプシアは、特定の症状が現れることで診断されるのですが、その原因はさまざまです。

胃の不調症状があるのに、検査をしても特に異常がない場合、次のような症状が1つでもあれば、機能性ディスペプシアの可能性があります。症状がつらい場合は、医療機関を受診することをオススメします。

*食後に胃もたれがする。
*少量しか食べていないのに食事の途中でお腹がいっぱいになってしまう。
*みぞおち当たりが痛んだり、熱く灼けるような感じがしたりする。
*胃の不快症状が1ヵ月以上前から続いている。

機能性ディスペプシアになりやすい食生活

次のような食生活をしていると、胃に負担がかかりやすく、胃の不快症状を強くするため、機能性ディスペプシアの症状が出やすくなります。

*食事のときはあまり噛まずに飲み込んでしまうほうである。
*早食いで食事時間が短く、だいたい5~10分で食事を済ませてしまうことが多い。
*間食が多かったり、ついつい食べ過ぎてしまうことが多い。
*天ぷら、唐揚げ、フライといった揚げ物や、生クリームのような脂っこい食品が好き
*アルコールや炭酸飲料をよく飲む
*珈琲をよく飲む

早食いの人は、ついつい過食しがちになってしまいます。

また胃は食べ物を摂取すると筋肉がゆるんでふくらみやすくなります。この働きは適応性弛緩と呼ばれていますが、この胃の反応は、食べ始めてから約15~20糞ごろに最も強まります。

早食いだと、この適応性弛緩が始まらないうちに、胃に次から次へと食べ物が放り込まれてしまい、上手く拡がることができず、胃壁が伸ばされることで、不快症状が出やすくなります。

食生活以外にも気をつけたい機能性ディスペプシアになりやすい生活習慣

この他、食生活ではないのですが、生活習慣として、不規則な生活習慣であったり、運動習慣がないといった場合も、機能性ディスペプシアになりやすいのです。

生活習慣が不規則で乱れてくると、それがストレスになり、自律神経のバランスがくずれて機能性ディスペプシアの症状を引き起こす原因になります。

運動をすることは、ストレス解消だけでなく、自律神経のバランスも整えてくれますので、胃腸の働きを改善する運動の習慣がない人も要注意です。

機能性ディスペプシアの人が、控えたいものとしては、揚げ物などの高脂肪食、胃腸に刺激のある唐辛子などの辛い食べ物、コーラなどの炭酸飲料、ビールをはじめとしたアルコール、珈琲などになります。

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