白内障を引き起こすステロイドや紫外線 | 健康トピックス

白内障が起こってくる主な原因は、加齢による加齢性白内障ですが、加齢性以外の併発白内障もあります。

併発というと、何に併発して起きてくるのかというと、けがにより起こってくる外傷性白内障、紫外線や放射線によって起こってくる紫外線白内障、放射線白内障、薬の副作用によって起こってくるステロイド白内障、さらにいろいろな疾患から起こってくる糖尿病性白内障やアトピー性皮膚炎白内障などがあります。

ステロイド白内障

ステロイド白内障は、ステロイドの副作用によって起こってくる白内障です。

アトピー性皮膚炎であったり、リウマチの場合、痛みやかゆみを軽減するためにステロイド薬が処方されたりします。

ステロイド薬を長期間大量に使用していると、白内障を引き起こすことがあります。

ステロイド白内障は、水晶体の後嚢の中央部が混濁してきます。

目の周りは皮膚が薄くなっていて、ステロイド薬の体内吸収率も高くなる部位なのです。

アトピー性皮膚炎の場合は、ステロイドによる副作用の他に、かゆくて目の周囲をかいたりすることで、これが白内障の原因になることもあります。

紫外線白内障

紫外線は白内障発症の原因になると言われています。

紫外線が降り注ぐ量が多い地域の人ほど白内障になる人の割合が多く、また加齢性白内障の場合でも、紫外線を浴びている量が多い人ほど、症状の進行が早いという研究報告もあります。

これは、水晶体は常に紫外線を含んだ光を通すので、活性酸素が発生して水晶体を傷みつけてしまうからではないかと言われています。

紫外線白内障を防ぐには、サングラスやコンタクトレンズ、帽子等の利用が有効的で紫外線が目に入ってくるのを防ぐことが大切です。

サングラスやコンタクトレンズは、紫外線カットのものを選ぶことは当然ですが、色が濃いものを使用すると、より多くの紫外線が瞳に侵入することがあります。

また、サングラスは、側面から入りこむ紫外線は防げませんし、サングラスと肌とのすき間から入った紫外線が角膜周辺で屈折し、集中することでより大きなダメージを瞳に与えてしまうこともあります。

サングラスは、レンズが大きく、色が濃いものではなく、上方や横からの紫外線を考慮したものが良いでしょう。

赤外線白内障・放射線白内障

紫外線だけでなく、赤外線や放射線によっても白内障は引き起こされます。

赤外線というと、赤外線を多く浴びているような人たちでいうと、溶鉱炉で勤務している人やガラス職人などがあげられます。これら日常的に強い紫外線を浴びている人たちは、赤外線白内障になりやすいのです。

また放射線を浴びた人も、その放射線を浴びた部位、浴びた量などによって、症状の現れ方が違ってきますが、これらは放射線白内障になります。

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