アルコール依存症は家族病 | 健康トピックス

アルコール依存症は飲酒のコントロールができなくなってしまった状態です。

朝から飲酒したり、日中も飲酒したり、ひどくなると終日酩酊しているような状態である連続飲酒になってしまうこともあります。

こうなってしまうと、仕事や人間関係にもトラブルが多発してきて、暴力や暴言によって警察のお世話になるなんていうことも起こってきてしまいます。

アルコール依存症になるとどうなるのか

アルコール依存症になると、朝から飲酒したり、昼間もずっと酒浸りになったりします。

仕事中にも飲酒をし、それによりトラブルになったりすることもでてきます。

飲酒に対する渇望が強く、常にお酒を探し回るような脅迫的飲酒欲求が現れてきます。

アルコール依存症は、多くの場合、本人もその問題を認識していて自責の念を抱いたりして断酒を誓ったりもするのですが、なかなか断酒できず、さらに自責感を強めてしまうという負の連鎖に陥りがちです。

最悪のケース、仕事も家族も財産も失い、社会的に孤立してしまうといったこともあります。

共依存と言われるアルコール依存症

家族にアルコール依存症の人がいると、依存症本人の行動に過剰に反応するようになったり、巻き込まれたりして、飲酒を意図せずに支援しているケースもあります。

例えば、毎日のように深夜酔っぱらって帰ってきた夫が玄関先で嘔吐物にまみれて寝ているなんていうケースに、妻が衣類を脱がせてシャワーを浴びさせ、玄関先を掃除して、寝巻に着替えさせて寝かせたりするとします。

すると夫は翌朝、気持ちよく気象し、出社していき、また同じことを繰り返します。

しかし、こうした行為が本人の飲酒行動を結果的に助長させてしまっているのです。

また、飲んで暴力事件を起こした際に、家族が身柄を引き取り、相手に謝罪してというようなことを繰り返していると言った場合も、同様です。

こうした状態を共依存と呼ばれ、アルコール依存症の人がいる家族に起こりやすい問題で、このことからアルコール依存症は、家族病であるとも言われています。

こうした場合、放っておく、事後処理をしないことで、自らの問題を本人に自覚させる、本人が不利益を被ることで自覚を促すようにすることが大切なのです。

マック(MAC)とは

マック(MAC)とは、マクドナルドのことではありません。

マックは、アルコール依存者のリハビリテーションセンターで、1978年にアルコール依存症から回復したアメリカ人のカトリック神父が東京に設立した組織で、現在では全国にNPO法人として損じしています。

利用者は通所あるいは入所して、多くの場合は利用期間が8ヵ月程度になります。

アルコール依存症の回復者によって運営されていて、就労を目指したり、社会復帰すのための拠点として利用されています。

この他にも、断酒会や、塗布道府県の精神保健福祉センター、地域の保健師など、相談窓口があります。

また、依存症家族の会といったものもあるようで、参加者で情報の共有が行われています。

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