年とともに大きくなる脳のデータベース | 賢脳トピックス

年をとってくると、例えば、テレビをみていて、「ああ、そういえば、あの女優さん、なんていう名前だったっけ? 知っているはずなんだけど・・・」ということが増えてきます。

時間がたってからでてきたり、ちょっとしたヒントがあればすぐに出てきたりしますが、すぐに出てこなかったりします。

とっさに言葉が出てこない

家でテレビを見ていて、女優さんの名前がすぐに出てこなかったりであれば、別に出てこなくても問題ないですし、どうしてもそれでは気持ち悪いということであれば、ネットで検索するなどいろいろな方法があります。

しかし、これが仕事となると、それほど大きな問題にはならなくても、考えてしまったりします。

例えば、会議のときに発言を求められ、肝心なところで、肝心な単語が出てこないというようなケースがあります。

またメールや資料作成のために文章を書いているときに、ピッタリな言葉があるのはわかっているんだけど、その言葉が出てこないといったことがあります。

これは、加齢による衰えといっていいものなのでしょうか。

加齢によりすぐに言葉が出てこないのは記憶力が落ちたわけではない

加齢によってすぐに言葉が出てこないというのは、単なる老化ということではありません。

人間は年齢を重ねるたびに、いろいろな経験をし、そうしたことが頭の中にインプットされていきます。

したがって、いろいろな経験を積んでいるために、引き出しも多くなっているとも言えます。

しかし、引き出しが多くなってしまったことによって、いざその引き出しを見つけようと思ってもなかなか見つかりにくくなっているために、すぐに言葉が出てこないということになっているのです。

コンピューターのデータベースで考えてみるとわかりやすいかと思います。

最初のうちはデータも少なく、すぐに検索できていたものも、データ数が多くなると検索に時間がかかるようになります。

人間の脳も同じで、データベースが膨大になってしまったことで、検索に時間がかかるようになってしまっているのです。

あの女優さんの名前は、だれだったっけ・・・ とコンピューターが一生懸命検索し続けているのと同じで、これは決して記憶力そのものが落ちているというわけではないのです。

すぐに名前がでてくるようにするには

すぐに名前が出てくるようにしたいというのであれば、なるべくふだんからよく検索にかけておくことが大切です。

記憶と結びついている紐を、しょっちゅう引っ張っていることで強化していきます。

例えば、出会った人の名前を忘れないためには、適当な感覚を置いて、その人のことを考えたり、話題にしたりすることで、いつでもスムーズに検索にヒットするようになるのです。

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