朝型人間、夜型人間は、DNAで決まる | 健康トピックス

人間は人生の3分の1は寝て過ごすと言われていて、睡眠は人間をはじめとした動物にとって、非常に重要な生理作用の一つです。

睡眠パターンも人それぞれですが、これには遺伝子が大きく関わっています。

睡眠不足はダメ

睡眠は、いわば活動して疲労した心身を休めてメンテナンスする時間です。

睡眠不足になると、疲労は回復せず、集中力もなくなり、ミスを起こしたり、記憶力の低下を招きます。

よく睡眠時間を削ってまで仕事をしたり勉強をしたりしますが、これは非効率的なことなのです。

徹夜明けの脳は、酒に酔っているときと同程度まで認知能力が低下するとまでいわれているのです。

徹夜マージャンをしてその翌日仕事をしたり、試験のため徹夜で勉強をして試験にのぞむなどという行為は、効率・パフォーマンスがすごく悪くなるのです。

最近は、『睡眠負債』という言葉も出てきていますが、1回徹夜をすることで、翌日以降の睡眠のリズムが乱れますし、その睡眠不足は睡眠負債という形となり、その後の休日にたっぷり寝たからすぐに取り戻せるというものでもありません。

どうしても徹夜をする場合

徹夜は心身にダメージを与えてしまいますが、それでも仕事の関係上とか、どうしても徹夜をしなければならないという状況もあるかもしれません。

そういうときは、徹夜によるダメージを最小限に抑えることが大切になってきます。

あらかじめ徹夜となることがわかっている場合は、14時~16時の間に80分~100分程度の仮眠を取るのが良いとされています。

さらに、2時~4時の間に約15分の仮眠をとることで、体力や集中力を回復させることができます。

朝型人間・夜型人間は遺伝子で決まっている

人間は、一般的には睡眠時間が6~8時間が目安とされています。

しかし、個人差があり、一人一人の生活リズムや仕事の条件などによっても変わってきます。

中には、どうしても10時間以上寝ないとダメというロングスリーパーの人、6時間未満の睡眠で十分というショートスリーパーの人もいます。

睡眠時間の目安としては、昼間眠くならない、夜は自然に眠れるといったことを目安に置いても良いでしょう。

睡眠時間に関して、ロングスリーパー(長時間睡眠型)の人や、ショートスリーパー(短時間睡眠型)の人がいるのですが、睡眠パターンにおいても、朝が得意な朝型人間、夜のほうが得意な夜型人間の2つのタイプがあります。

実は、これは遺伝子によって決まっているのです。

睡眠のリズムは、約24時間周期の体内時計が影響しています。

体内時計は、毎朝太陽の光を浴びることで調整され、セロトニンが脳内に分泌され、このセロトニンから睡眠ホルモンと言われるメラトニンが合成されていきます。

この体内時計をコントロールする遺伝子の数によって朝型人間か夜型人間かが決まるのです。

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