強度近視の人は緑内障・網膜剥離に要注意 | 健康トピックス

強度近視の人は、緑内障や網膜剥離を起こしやすい傾向にあります。それはある強度近視の人の目の特徴からきています。

強度近視になると目はどうなるのか

強度近視になると、眼軸つまり目の外側にある角膜から目の奥側にある網膜までの長さが長く伸びた状態になっています。

これは軸性近視と呼ばれるものですが、この眼軸が伸びていると、それだけ網膜や視神経が引っ張られることになります。

そのため、視神経が圧迫されて傷つきやすくなるのです。

つまり、眼圧がそれほど高くなくても、視神経が傷つきやすい状態なので、強度近視の人はより緑内障になりやすいと言えます。

強度近視と視神経乳頭

眼はカメラに喩えることができますが、そのカメラのフィルムにあたる部分が網膜になります。

この網膜には一面に視神経が張り巡らされていて、その視神経は1本の太い束となって脳へ向っていますが、この部分が視神経乳頭と言われる部分になります。

この視神経乳頭が眼球内側から押しつぶされて正常に機能する視神経が減少していくのが緑内障です。

緑内障は、眼圧が高くなる病気というイメージがありますが、眼圧が正常でも緑内障といったケースがあり、この場合は正常眼圧緑内障と呼ばれます。

日本人は視神経が弱い人が多く、正常眼圧緑内障の人が多いと言われています。

正常な眼圧は、通常10~21mm水銀柱ですが、正常眼圧緑内障の場合、この正常範囲の眼圧でも視神経が傷ついてしまうのです。

これは強度近視の人がかかりやすいと言われていて、強度近視の人は、視神経乳頭の眼圧に対する抵抗力が弱いのではないかということも言われています。

緑内障を進行させないためには、定期的に眼科で検査を受け手、できるだけ早期に発見して、すぐに治療を開始していくことが大切です。

強度近視とは網膜剥離にも注意

強度近視の人は、網膜剥離も起こしやすいと言われています。

フィルムの働きをする網膜ですが、この網膜がはがれてしまう病気が網膜剥離で、強度近視の人の他、中高年や白内障の手術を受けた人、重いアトピー性皮膚炎の人も網膜剥離を起こしやすいと言われています。

強度近視の人は、眼軸が伸びていることにより、網膜が引っ張られていて破れやすくなるということが言われています。

強度近視に網膜剥離は、眼の老化があまり進んでいない20~30代に多いという特徴があります。

網膜剥離の前段階では、網膜裂孔が起こり、これが起こると、暗い場所や目を閉じたとき、視野の光が走る光視症という症状が現れてきます。

もし、光視症がでた場合にはすぐに眼科を受診して治療を受けることが大切です。

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