歩くことは人間にとって最良の薬 | 健康トピックス

『歩くことは人間にとって最良の薬 』、実は、これは西洋医学の父といわれているヒポクラテスが残した言葉です。

なんだ、そりゃ昔の古代ギリシャには大した薬もなかったことだし、今のように手術の技術も発達していなかっただろうから、適当に歩くのが一番というようなことを言っていたんだろうなと思う人もいるかもしれません。

しかし、これは現代においても十分に通用する格言だとも言われています。

歩くことはそんなに大切なのか

人間は2本足で歩く動物です。
そして、体の衰えは足腰からくるとも言われています。

歳をとり、腰が曲がり、歩幅が狭くなり、歩くスピードが落ちて、杖をつくようになり、やがて歩けなくなっていくということですが、だからこそ、普段から意識して、手を大きく振って、歩くことが大切なのです。

歩くこと、つまりウォーキングは、誰でもできる有酸素運動として注目を集めています。

有酸素運動というと、ジョギングという人もいますが、ジョギングは膝や腰を傷めている人はかえって患部を悪くしてしまうことになりかねません。

また慣れてもいないのに無理してスピードを出したりすると、心肺に大きな負担がかかってしまい、これがかえって体に悪いのです。

歩くことでメタボを解消

メタボ予防にも、歩くことが重要であり、心筋梗塞や脳卒中の予防にもつながるし、外を歩くことにより気分転換にもなり、うつ病など心の問題の改善にもつながるのです。

生活習慣病の予防で、万歩計を持ち歩き、1日何歩歩いたというようなことを記録している人もいると思います。

無理がなく簡単にできる運動療法として、食事療法とともにウォーキングを行っている人も多いのです。

肥満の人が歩くことによって体重が落ちて痩せてくれば、それで血糖値、血圧、コレステロール値、尿酸値といったものが下がってきて、生活習慣病のリスクが下がってきます。

歩くこと出てくる幸せホルモン

家の中でいてストレスが溜まったとき、気分転換にちょっと30分ほど公園を散歩してくると、なんかスッキリとした気分になり気持ちいいと感じるといったことはないでしょうか。

実は、ウォーキングをすることで、幸せホルモンとも言われるセロトニンが分泌されてくるのです。

セロトニンは、うつ病に対して抗うつ剤として使われる脳内物質ですが、歩くことによって分泌されるのです。

まさに、わざわざ薬として投与するのではなく、歩くことで自らセロトニンの分泌を高める、まさに『歩くことは人間にとって最良の薬 』というヒポクラテスの言葉は、現代にも活きていると言えるでしょう。

『歩くことは人間にとって最良の薬 』なのですが、大切なことは続けることです。
続けるには、楽しんでやることが一番です。

そもそも人間は、楽しいと感じられるものでないと長続きしないものです。

歩き方を少し変えてみたり、コースを変えてみたり、行先に何か目標を作ってみたり、バリエーションを持たすことが長続きさせるコツです。

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