生理前になると、ついつい甘いものが食べたくなって食べ過ぎちゃうのよね
気がつくと体重も増えてるし・・・
こんなことはないでしょうか?
生理前の食欲、太りたくないしどうすればいいの?
生理前に、食欲が出てくるのは月経周期や女性ホルモンの働きを考えると自然なことです。
それでも根性で食べないというのではなく、食べ方を工夫すればいいのです。
まずは満腹感を味わえるように、噛みごたえがあるものをじっくりと咀嚼することで、少量でも満腹感が感じられるようにします。
具体的にお奨めなのが、小魚、ナッツ類、ゴボウなど繊維が多い根菜類です。
噛みごたえがあり、じっくり咀嚼しているうちに、満腹感を感じられるようになります。
スナック菓子を一袋ボリボリというよりも、ナッツ類や小魚にしたほうが良いでしょう。
また、スナック菓子を一袋というくらいであれば、1日3食の食事量を5~6回に分けて、おにぎりを食べるといったようにするのも良い方法です。
なぜ、生理前になると甘いものが食べたくなるのか
なぜを説明するにあたっては、女性ホルモンが原因となっているので、月経周期のことについて簡単に説明しなければなりません。
そうしないと、全体的な流れが見えてきません。
生理周期と女性ホルモンの関係
女性には、生理がありますが、生理はプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)といった女性ホルモンが深く関与しています。
月経の周期は、約1ヵ月の感覚で起こりますが、受精しなかった場合は、まず月経期に入ります。
月経期には、プロゲステロンとエストロゲンの分泌は減少し、子宮内膜は剥がれて排出されますが、月経となります。
このとき、出血が起こります。
そしてしばらくすると再びエストロゲンが上昇しはじめ、子宮内膜が再生を始めると出血が止まり増殖期あるいは卵胞期と呼ばれる時期に入っていきます。
この時期は、卵胞からエストロゲンがどんどん分泌され、子宮内膜が再生され、いわゆる受精卵のための新たなベッドづくりが行われます。
そして、子宮内膜は増殖・肥厚していき、やがて排卵を迎えます。
排卵が終わると、排卵した卵胞は黄体となって黄体期に入っていきますが、主にプロゲステロンが分泌され、併せてエストロゲンも分泌されます。
プロゲステロンは子宮内膜を着床に適した状態にしていきます。つまり、増殖期あるいは卵胞期にベッド作りされたものに、ふかふかの布団が敷かれた状態になり、受精を待つことになります。
そして、もし受精しなかった場合は、再び月経期に入っていきますし、受精しても着床しなかった場合も月経期に入っていきます。受精して着床した場合は、妊娠となります。
生理前に、やたら食べたくなってしまう理由
生理前の黄体期は、妊娠に備えて、ふかふかの布団をベッドメイキングされたベッドに敷こうと、体はプロゲステロンによって栄養・脂肪・水分を蓄えようとします。
多く栄養を摂ろうとして、食欲も増してくるのです。
そして、受精せず、あるいは着床せずに月経期に入り生理になると、プロゲステロンの分泌は減り、食欲ももとに戻っていきます。
なぜ甘いものが欲しくなるのか
黄体期に分泌されるプロゲステロンは、インスリン抵抗性を上げる働きがあります。
どういうことかと言うと、血糖値を下げるインスリンの働きが、あまり効きにくくなるということです。
つまり、何が起こるかというと、インスリンの働きが弱くなってしまうので、血糖値が下がりにくくなってしまうのです。
すると、体はこれは大変だ!ということで、余計にインスリンをどんどんと分泌するようになり、その結果、大量に分泌されたインスリンによって、血糖値が急激に下がって低血糖の状態になりやすくなります。
低血糖の状態になると、血糖が足りていないということになるので、甘いものを食べなくちゃという具合になるのです。