書店に並んだ学習法や勉強法に関する書籍を見てみると、勉強時間の捻出方法として、スキマ時間の活用をあげてアドバイスしているものを多くみかけます。
スキマ時間とは
スキマ時間とは、何もせずにただ待っている時間ということになります。
いやいや、そんな何もせずにただ待っている時間なんてないよ。だいたいスマホでネットサーフィンしてるから、ゲームしてるよという人もいますが、ただ意味もなくネットサーフィンしている時間やゲームしている時間も、受験や資格試験という観点からすれば、なくてもいい時間なので、スキマ時間と言えるでしょう。
スキマ時間でよく言われるのが、駅で電車を待っている時間とか、床屋で順番待ちしている時間とか、待ち合わせ場所で友達を待っている時間、そして会社の昼休み時間などになります。
どんなに忙しい社会人であったとしても、1日のうちに何分かは、こうしたスキマ時間があるはずです。
スキマ時間だけじゃ足らない
とは言え、学生とは違い、一線でバリバリに働く社会人だと、確かにスキマ時間はあるものの、1日のスキマ時間をかき集めて全部合わせたとしても、せいぜい30分、とれても1時間程度で、とても勉強時間が足らないという人もいると思います。
本当に時間が足らなくて困っているというのであれば、スキマ時間にくわえて、日常で何かをしている時間を使うことを考えないといけません。
こうした時間に、同時並行して試験勉強をしていくのです。
たとえば、食事をしている時間、電車やバスに乗っている時間、駅まで歩く時間、食事を作る時間、風呂に入っている時間、洗濯物をたたんでいる時間などです。
こうした、だたボーっとしている時間でなくても、移動時間や単純作業をしている時間などを利用して、勉強時間を捻出することができます。
こうすれば、1日に2~3時間は勉強時間が作れるはずです。
料理や洗濯をしながらどうやって勉強するのか
電車に乗っている時間とか、食事している時間はともかく、料理や洗濯をしながらどうやって勉強ができるのかということですが、ながら勉強です。
確かに、料理や洗濯をしていると、目を使い、手足も動かしていますが、耳はあいています。
勉強するときによく過去問をやる人がいますが、こうした問題集の問題文、選択肢、答え、解説を少し早口で録音しておくのです。
これを聞きながら、料理したり洗濯したりするのです。
よく料理や洗濯のときも英語を聞き流して英語を勉強したことがある人もいるかと思いますが、それと同じ考え方です。
1回聞くだけで記憶できる人はそうそうはいませんが、何度も何度も繰り返し聞いているうちに、頭に知識とした定着してくるものなのです。
こうすれば、複雑な作業や、頭を結構使うような仕事は無理ですが、単純な作業や慣れているルーチン作業などで耳があいている場合は、ながら勉強で録音したものを聞くという形で、勉強できるのです。