学習は「楽に・楽しく」が基本 | 賢脳トピックス

勉強や学習というと「苦痛」というイメージがあります。

覚えられないものを、一生懸命何回も繰り返すということから、また勉強嫌いの子供に無理やり勉強をやらせるという意味からも、「勉強・学習=苦痛」というイメージができてしまっているのかもしれません。

しかし、勉強や学習は、なるべく楽に楽しくやったほうがいいのです。

楽(らく)と楽しい

勉強や学習は、コツを押さえることができれば、以前と比べて、当然効率よく、楽に、少ない時間でいろいろなことを憶えることができるようになリます。

日本語で、「楽(らく)」というのと、「楽しい」というのは、同じ漢字になっています。

しかし、この両者は、脳の動きのベクトルという点では真逆ともいえるのです。

私たち人間は、勉強しているとき、「楽して憶えたい」「楽に憶えたい」と思ったりします。

実はこの時の脳は「早く終わりたい」と考えていて、そのことで頭がいつばいになっているため、逆に目の前のことにあまり集中できなくなっていたりします。

しかしもし、勉強している内容が面白く「楽しい」と感じている時は、脳はワクワクしてやる気モードになっていて、「もっとやりたい !」と考えているはずなのです。

脳は楽しいことが大好きだから、目の前のことに集中し、さらなる魅力を見つけ出したりするのです。

つまり記憶するうえでは、「楽(らく)」であることより「楽しく」頭に入れることが大切になってくるのです。                                                 

楽(らく)をするよりも楽しむことの重要性

たとえば、 10個の英単語を憶えなくてはならないと仮定します。

もし「楽に憶えたい」と思っていれば、4つの英単語を理解し、記憶できたとしても「あと 6個もある」「あとどれくらいやらなきやいけないのか」という意識になってしまうのです。

そのため、だんだん義務感で取り組むようになり、脳の活動にはブレーキがかかるようになってしまいます。

そうこうしているうちに、憶えることが苦痛になってしまい、ますます憶えられなくなってしまうというスパイラルに陥ってしまうのです。

ところが「学ぶことは楽しい」という意識で取り組むと、時間のことを忘れて取り組むことができるので、勉強時間・学習時間が苦痛とは無緑の時間になっていきます。

できる人の思考

あなたの周りにいる仕事ができる人を思い出してみるとよくわかります。

大方、仕事ができるという人は、困難な仕事であっても、それを楽しむかのように楽しそうに仕事をしている人が多いのではないでしょうか。

もちろん、いやいや不機嫌そうな顔をして仕事をバリバリこなしている人もいるでしょうが、できる人が仕事を楽しそうにこなしているのは、仕事が趣味になってしまっているという面もあるでしょうが、楽しむほうが、脳が働き、仕事がはかどるのです。

結局、仕事が最終的に成功するかどうかは、真摯に向き合ったかどうかという点が大きく、「楽しい」と意識すると、難しいものであっても「いつまでもやっていたい」と脳が感じ、そのための方策を考えるようになります。これが、課題を解決するカとなり、仕事がよい方向に進む要因となります。

趣味など、楽しいことをしていたら、ふと気づいたら日が暮れていたというような経験なら、多くの人にあると思います。

勉強や学習をする時も、「なんとか楽しよう」「短い時間でできないか」ということを考えることは、そこで効率性を見つけ出すという意味では、決して悪いことではないのですが、楽をしようとするところに意識を向けすぎてしまうのではなく、「勉強って楽しいなあ」というところに意識を転換させることのほうが、結果として時間が短縮され、素晴らしい結果が生み出されるものなのです。

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