脳を活かす勉強法とは | 賢脳トピックス

『脳を活かす勉強法』の著者である茂木健一郎氏は、脳科学者でテレビではアハッ体験などで有名で、勉強術に関する本も多数出版されています。

『脳を活かす勉強法』ってどんな本?

『脳を活かす勉強法』は、茂木健一郎氏が、自分自身の半生の体験談を交えつつ、勉強に喜びを憶え、集中できるの脳の使い方を解説した本になっていて、本全体を貫いているメッセージとしては、『勉強に、熱狂せよ』ということであるといえます。

自分自身の学生時代の勉強体験をもとに、多岐にわたり面白いエピソードが書かれていて、一般ビジネスマン向けのアドバイスまであるので、どうも勉強がはかどらない、やる気が出ないといった学生はもちろん、ビジネスマンにもオススメの本になっています。

一般に勉強本というと、勉強を楽しむとか、本当は勉強って面白いものなんだよということが書かれていたりするものもありますが、この本はさらに一歩進んで追及していて、ドーパミン放出や強化学習を実現する工夫に言及されています。

ピーク・エクスペリエンス

『ピーク・エクスペリエンス』は、そのまま直訳すれば絶頂体験と訳すことができますが、アメリカの心理学者であるエイブラハムマスローが提唱したもので、人生の転機になったと感じられるほどの感動的な体験を幅広く調べたところ、そうした体験には、時空の超越感、自我の超越感、ジレンマの完全な解消などが実感されるという共通点があることが明らかになったというものです。

『フロー体験』とは、イタリア生まれの心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱したもので、行動に対する全的没頭で、行動と意識の乖離が消失するようなフロー体験は、より日常的な理想的体験で、ピーク・エクスペリエンスとの類似点も多く、チェスやスポーツなどにおいて体験されやすいというものです。

このような歓喜の絶頂に至るきっかけを、勉強で得ることは多いということです。

数学の難問を解いている時にも『ピーク・エクスペリエンス』つまり絶頂体験をしているのです。

ヒトは学問に熱中しているときに、このような経験をすることが多いともされています。

脳からドーパミンが出るほど熱狂する

茂木健一郎氏は、学生時代に「勉強には熱狂に近い興奮状態が必要」ということで、知的好奇心にしたがって、1つのことをとことん深めたり、難しい問題に可能な時間の半分で解こうとするなど、極端な快感を利用して勉強に熱中する方法を実践していったらしいのです。

こうした興奮状態になるのは、脳からドーパミンが大量に放出されることが必要で、誰の脳にもドーパミンはあります。

したがって、勉強に熱狂して、普段ではありえないほどの快感を得ることは、誰にとってもあり得ないことではなく、時にはこうして勉強に熱狂するほど集中してみるのもいいのかもしれません。

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