どうしても覚えられない時に効果的な空書とは | 賢脳トピックス

本屋さんに行くと、受験生やビジネスマンのための記憶術や学習法に関する本が何種類も並んでいます。

そして、それらの多くは、覚える対象に対して、視覚だけでなく聴覚などの他の五感も含めて、その総合力で覚えていくと、覚えやすく忘れにくいとしています。

ところが、それらの本の多くは、覚える対象をイメージで結びつけて覚えるとか、語呂合わせをするとかで覚えていく方法を記載したりしています。

そして、どちらかというと視覚中心の作業になっています。

手で覚えることは効率が悪いのか

受験勉強や資格試験の勉強は、多くの科目を勉強しなくてはいけない学生、働きながらその合間で勉強しなければいけないサラリーマンということで、いかに要領良く効率的にいろいろと覚えていくかということが重要な課題となります。

そのせいもあってか、本屋に並んでいる記憶術や学習法に関する本の多くは、手で書いて覚えることに関して、効率が悪いとしています。

確かに、覚えるということに関しては、視覚や聴覚のスピードにはかなわないでしょう。
実際に、覚えるべきことを見る場合は一瞬、聞く場合は数秒、でも文字で書いてみると結構時間がかかったりします。

時間をかけて手で書く時間があったら、5回見直したほうが、2回聞き直したほうが覚えやすいというわけです。

しかし、手で書いて覚えるというのは一種の体感覚ですので、覚えるのには時間がかかっても、めったなことでは忘れにくくなります。
スピードは遅くなりますが、一度頭に入ると忘れにくいといった特徴があります。

ダイヤル式電話のことを考えればわかる体感覚の記憶

今はめっきり減りましたが、今でも古いダイヤル式の電話をたまにみかけます。
ダイヤル式の電話は、0~9までの番号が書いてあって、該当する番号をダイヤルしていくことになります。
ダイヤルを回し始めた位置、時間など、電話をかけるたびに指が覚えていきます。

しまいには、電話番号はすぐには言えないが、指が記憶しているので電話はすぐにかけれるという人もでてきます。

要するに、指が覚えているというやつです。

何が言いたいのかというと、指などの感覚に覚えさせてものは、記憶がより強く脳に残りやすいということです。

つまり、視覚や聴覚だけではどうしても覚えられない場合などは、実際に書いてみると意外と覚えられたりします。

ダイヤル式電話と同じことが起こる空書

覚えることを紙に書いていってもいいのですが、それだと机に座ってノートを開いていないとできないというデメリットがあります。
また、紙とインクがどんどんと消耗してしまいます。

そこで『空書』といって、指で空中に文字を書けば良いのでしょう。
極端な話、ベッドの上に寝転がっていても、満員電車の中でもできるでしょう。

そして、この『空書』で覚えると、試験のときに忘れていたとしても、指をそのとおりに動かしてみると、無意識に指を動かすことができて、完全に思い出せることもあります。

どうしても覚えられないもの、絶対に覚えたいものや、時間的に余裕がある場合は、こうした体感覚を使って覚えると良いでしょう。