英文法は何の問題なのかを明確に | 賢脳トピックス

英文法の問題といえば、大学受験やTOEICなどでも問われます。

TOEICでは、Part5・6が英文法に関連した問題になっています。

英文法の問題は、単語・語彙、イディオム、純粋な英文法問題

TOEICの文法問題をみても、単語や語彙力を問う問題、イディオムの知識を問う問題、純粋な文法に関連する知識を問う問題に分けることができます。

例えば、次の問題は、純粋な文法問題ではなく、単なる単語・語彙力を試す問題になります。

Her salary is too ( ) to support his famiry.
① inexpensive 
② weak
③ low
④ cheap

答えは、③ low になります。

英単語帳などで、英語⇔日本語訳という形で大量に英単語を暗記してはいるものの、語法や使い方についてまでは細かく理解していないと、どれも正しいように思えて悩んでしまいます。

cheapinexpensiveという単語は、買い物において安いというような感じで使用される単語であり、給料の大きい小さいを言いたいときには使いません。

weakというのも力が弱いというニュアンスなので、ここは給料が低いという意味でlow になります。

こういった知識は、一朝一夕で身につくものではなく、コツコツと学習していくうちについてくる単語力、語彙力になるので、純粋な文法問題とは違うのです。

Because of the terrible weather, we had to put ( ) our trip to Kyoto.
① down 
② off
③ out
④ up

これはイディオム問題で、put off (延期する)というイディオムを知っているか知らないかの問題になってきます。

これも純粋な文法問題とは関係ありません。

純粋な英文法問題

純粋な英文法問題を問うている問題もあげてみます。

Ken would anser the phone himself if he ( ) at home.
① is 
②were
③ would be
④ would have been

これの正解は、② were すが、himself が主語と同格になる再帰代名詞の協調用法で、仮定法の知識という文法の知識で解くことができます。

短期間で英文法の得点をあげるには

英文法の試験の成績を短時間で上げるには、語法やイディオムの問題は無数にあり、コツコツと憶えていくべきものなので、時間がかかります。

もちろん、試験に頻出の語法・語彙やイディオムがあるので、無限といっても限りがあると思いますが、それでも1つ1つつぶしていかなければなりません。

まずは、純粋な文法問題なのか、語彙力を問う問題なのか、イディオムの知識を問う問題なのかを分けて考え、純粋な文法問題にしぼり、正しい答えを導くにいたる文法知識を、問題を解くなかで身につけ、最初に純粋な文法問題の正解率を上げていくことが近道かもしれません。

純粋な文法問題では、パターン化して考えれば効率よく学習できます。

また純粋な英文法に関する問題は、正確に英文を読解したりするのにも必要な力となってくるので、まずは英文法の問題集の中から、純粋な英文法の問題であるかを見極め、それを最初にこなしていくと良いと思います。

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