バイリンガル効果って何? | 賢脳トピックス

母国語しか話せない人をモノリンガル、2ヵ国語を自由に操られる人はバイリンガルになります。

ちなみに3ヵ国語を自由に話せる人はトリリンガル又はトライリンガル、4ヵ国語を自由に話せる人はクワドリンガル、5ヵ国語を自由に鼻得る人はペンタリンガルといいます。

まあ5ヵ国語を自由に操れるなんていう時点ですごいのですが、ついでに6ヵ国語を自由に話せる人はヘキサリンガルになります。

それ以上の言語を操る人となれば、かなり希少になると思いますが、念のため興味ある人のために参考に書くと、7ヵ国語でヘプタリンガル、8ヵ国語でオクタリンガル、9ヵ国語でナノリンガル、10ヵ国語でデカリンガルになります。

バイリンガルの脳

外国語を学ぶとき、発音・しゃべることに関してはブローカ野という運動性言語中枢、聞いて理解することに対してはウェルニッケ野という感覚性言語中枢が働きます。

ブローカ野とウェルニッケ野は、人種に関係なく母国語が日本語でも英語でも中国語でもアラビア語でもほとんど変わりがありません。

しかし、バイリンガルの人の脳は、モノリンガルの人にはない部分の神経細胞が増えていて、その部分の言語やを含めた様々な領域とのネットワークが強化されていることから、『バイリンガル脳』と呼ばれたりします。

バイリンガル効果とバイリンガルの感覚

バイリンガルの人に話を聞くと、例えば英語をマスターしたとすると、頭の中におしゃべるをやめない英国人が住みつくようなものらしいのです。

日本語で何かを考えているときですら、英語でモゾモゾと何かをしゃべっています。

バイリンガルは2ヵ国語を自由に操るわけですから、頭にストックされている単語も倍の数になっていて、言葉を思い出すときにモノリンガルの人よりも時間がかかることがあります。

実際に簡単な言葉でも、喉まで出かかっているのにという経験をしたりするそうです。

外国語を話せるようになるためには、意図的に母国語を排除して無視できるようになる必要があり、絶えず母国語に邪魔されるという状況に慣れれば、それが当り前になってくるのです。

最初は、足首にオモリを巻かれて歩いている感じが、慣れるにしたがってそれが当り前になり、足首のオモリの存在を忘れてしまうらしいのです。

こうした訓練をしていくうちに、バイリンガル独特の脳がそだち、複数のことを同時にこなす能力や、集中する能力、雑音を無視する能力などが高まり、想像力も豊で問題解決する力も高いバイリンガルになっていき、これがいわゆる『バイリンガル効果』と言われるものです。

留学できなくてもバイリンガル

バイリンガルというと、富裕層の家庭の子供が英才教育で小さい子供のころから留学してというイメージがあるかもしれません。

しかし、このように生まれつき2ヵ国語を聞いて育つ環境にいなくても、バイリンガルになれるということがわかってきています。

つまり、外国語を学び、その語学力を維持し続けていれば、誰でもバイリンガルになれるのです。

そして、外国語をマスターしてそれを維持している期間が長ければ長いほど、バイリンガル特有の脳の部位の発達も高まってきます。

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