会議において、素晴らしい提案を出すのに、いつも多数派に押し切られて、全然提案が採用されないといった人を見かけます。
素晴らしい提案を出すくらいなので、頭は良いのでしょうが、こういった人を見ていると、一人で頑張りすぎちゃったりする性格だったりします。
会議では多数派意見に流されやすい
日本人は、特に同調圧力が大きい国民性があると言われています。
日本人でなくても、もともと人間は、無意識に周りの大多数の人に合わせて行動してしまう傾向があります。
それには、いろいろな理由があります。
「人に好かれたい」と思わないまでも「人に必要以上に嫌われたくない」という心理が働くと、よほど譲れないということでもない限り、ちょっとどうかなと思っていても、周りに意見を合わせてしまったりします。
みんなと同じ行動を取っていれば、とりあえず安心と思う「安心感を得たい」という心理も無意識に働くものです。
さらに厄介なのが、多くの人が言ってることのほうが正しいと感じやすく、「正しくありたい」という心理から多数意見に乗っかってしまったりもします。
多数が正義だみたいな勘違いをしてしまうのです。
また、自分で物事を決めるのは面倒だし、そんなことに労力を使いたくない、労力節約のためにも、無難に多数意見に乗っかっておくかという無関心派の人もいるかもしれません。
同調という心理
同調は、大多数の意見や行動に流される心理で、集団の中で浮いてしまわないための自己防衛の心理が働いています。
会議で、みんながA案と言っているのに、「いやいや絶対にB案だ!」と主張するのはとても勇気がいることです。
ついつい「私もどちらかというとA案ですかね・・・」みたいに、心の底から同調していなくても、表面的に同調したり、無意識に同調したりしてしまいます。
会議の前に仲間を3人以上作っておく
会議で多数意見に押し切られそうなとき、あらかじめわかっていれば、いわゆる根回しも大切です。
自分の提案に、もしかしたら賛成してくれそうな味方を3人以上作っておくと良いでしょう。
もちろん、根回しをするからには、ふだんから信頼を得ておくことも重要です。
根回しといっても、きちんと自分の提案を主張し、理解し、納得してもらって賛成してもらうのです。
根回しする3人も説得できないようでは、とても会議で自分の提案を通そうなんて無理なことです。
もし、3人以上説得できて仲間を作ることができれば、会議でも心強いものです。
自分が提案したときに、「賛成!」と言ってもらったり、拍手してもらえば、勇気もでてくるものです。