同じように努力しているのに、成績があがる人と、あがらない人がいるのはどうしてなのでしょうか。
そんなの能力の違いだと片付けてしまう人もいるかもしれませんが、人間の能力はそんなに変わりものではありません。
そうであるならば、勉強やり方に違いがあるということになります。
効率・判断・やる気
勉強において、試験に合格することが最終目的とすると、その一つの目標としては、記憶量を増やすということになります。
脳力や時間などの条件が同じだとするならば、より記憶量を増やすためには効率よく勉強することが大切ということになります。
よく勉強ができているかを判断する指標として、3つのベクトルがあり、それが効率・判断・やる気で、これにより、記憶量を物理的に増やしていく要素になります。
分かりやすく言うと、効率とは、スピード・学習能力につながるもので、判断は勉強する方向性、そしてやる気は勉強するエネルギーになります。
しっかりと計画を立て、傾向と対策を分析し、方向性を示し、効率が良い学習法で、モチベーションを維持しつつ進んでいくことが大事なのです。
試験に合格するには、その一つとして、いかに多くの記憶量を増やしていくかになりますが、そうなるとやはり効率が良い方法が一番ではないかと考えてしまいがちですが、これは人によって違ってきます。
例えば、モチベーションということを考えた場合、誰でも簡単にできる方法、やる気が高まる方法、つまり実行率が高い方法のほうが、やる気が出て長続きし、結果的に良い結果が出たりします。
効率・判断・やる気を個々の特性もふまえ、しっかりとバランスよく考えていくことが重要なのです。
戦略・戦術・戦法
戦略・戦術・戦法は、学習だけでなくビジネスにおいても役立つ考え方です。
この3つは、似たような言葉ですが、意味は違ってきます。
戦略とは、学習計画を立てていつやるのかを決めることです。
具体的には、どの参考書や問題集を使っていくのか、そしてそれをどういう日程でこなしていくのかを決めていきます。
戦術とは、どうやって学習していくのかということになります。
具体的に言うと、どういう覚え方をしていけばいいのか、参考書を読んでいうのか、問題集を解いていくのか、憶えるべきことをテープに吹き込んで聞いて覚えていくのか、あるいはその組み合わせなどを考えていくことになります。
戦法とは、どういう学習テクニックを使って勉強していくかになります。
具体的に言えば、まとめノートつくりそれを繰り返し速読していくとか、記憶術を使って覚えていくとか、そういった学習テクニックになります。
試験とはルール無用のレース
極論を言ってしまえば、特に知識偏重型のテストにおいては、どんな戦略・戦術・戦法を使ってもいいから、とにかく合格ラインの記憶量に達してみやがれ!というものです。
そして、そのレベルに時間内に到達できるかどうかのレースと考えることができます。
特定の戦略・戦術・戦法というのではなく、原則的な定石に加えて、時には奇策や自分にあった方法などを組み合わせることが大切になってきます。