勉強は、なぜそうなるのか?を意識することが大切 | 賢脳トピックス

知識偏重の日本の教育の中では、とにかく憶えたもの勝ちというところがあります。

わけがわからなくても、とにかくパターンとして、理由などどうでもいいから、こうれはこうしてこうやるものなんだとパターン化して、どうしてそうなるのかも理解しないまま、パターン問題として憶えてしまったりします。

パターン暗記でも点数はとれる

確かに、パターン暗記でも、受験勉強で点数をとるという視点だけからすれば、点はとれると思います。

わけがわからなくても、これはこうやって解くものだと暗記してしまえば、誰がやっても解けるようになり、限られた時間で多くのパターンの問題を解いて点数をとるには、これが一番効率が良いやり方であるのも事実です。

思考力の科目と言われる数学でさえ、参考書の例題をパターンとしてその解法手順を暗記してしまえば、似たようなパターンの問題に素早く対処できるようになります。

しかし、だからといって、「なぜそうなるのか?」ということを考える必要がないということではありません。

必要とされる問題意識力

「なぜそうなるのか?」ということを考える力を、もっと端的な言葉にしてみると、『問題意識力』と言えます。

よく「あの人は常に問題意識を持った人だ」というような言われ方をしますが、これと対局にあるのが、いわゆるYesマンです。

Yesマンの人は、何事に対してもその理由も知らずに受け入れてしまいがちで、ニュースをみても、新聞を読んでも「ああ、そうなのか」と思ってそれで終了してしまいます。

問題意識がある人は、例えば仕事を依頼されても、ただ「はい、喜んで!」といってやるのではなく、仕事に取り掛かる前に、「なぜ、この仕事が必要なのか? 自分だったらどうするか」というようなことを考えます。

もしかしたら、依頼された仕事は無駄な仕事で、業務改善が図れるかもしれません。

言われることを言われたとおりやっているだけなら、機械と同じです。

勉強でも大切な問題意識力

言われたことをただやっているだけなら、人間の脳は思考停止状態になってしまいます。

こんなことでは、とても自分の能力を高めるというようなレベルには到達できません。

そんなの、社会にでてから考えればいいことで、受験は点数とったもん勝ち。つべこべ言わずに言われたとおりやればいいだけという考え方もありますが、こうしてしまった日本の教育に非常に問題点があると思います。

勉強とは、本来、知識を習得することが目的ではないのです。

「どうして?」「なんでそうなるの?」「なぜなんだろう?」という疑問を持って、思考水準を上げて育んでいくことが目的なのです。

そして、その疑問が解決できたときに、はじめて本当にためになる身になる知識が自然と得られるものなのです。

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