英訳の時に「~から」で fromを使わない | 賢脳トピックス

前置詞や接続詞は、英文中にも頻繁に出てきていて、英単語としては誰もが見たことがある単語ばかりです。

とりあえずの意味を言えと言われれば、例えば in であれば「中に」、from であれば「~から」と言えるものばかりですが、実際に使いこなすとなると話は違ってきます。

簡単な英単語ほどコアイメージをおさえる

英語を学習してすぐに登場してくるような基礎的な英単語は、誰もが知っている英単語ですが、意味も多義語となっている単語も少なくなく、さらにその用法も複雑です。

一見、簡単に見える単語ほど、使いかたが難しいというところが、英語を難しくしている点でもあります。

特に、前置詞や接続詞はその意味やイメージをしっかり押さえておく必要があります。

最近では、英単語のコアな意味のイメージをイラストや図解で丁寧に解説していて、さらにそこから派生する意味にまで言及し、なぜそうした派生した意味になるのか、こうしたコアなイメージがあるから、こうした派生的な意味にも展開していくんだということを丁寧に解説した本もあります。

fromのコアイメージは

from のコアなイメージは、何かを起点に置き、その起点から動き出すという流れを含んだ前置詞になります。

起点になるものとしては、旅の出発点であったり、加工品の原料であったり、人物の出身であったりとなります。

例えば、場所や時、原料に関して、次のように「~から」という意味で使われます。
I had an excellent flight from Tokyo to London.
東京からロンドンまで素晴らしいフライトでした。

The shop is open from 9 o'clock every day.
その店は毎日9時に開店します。

Wine is made from grapes.
ワインはぶどうから作られます。

「~から」でも from を使わない事例

日本語で「~から」となっているからといって、何でもかんでも from を使っておけばよいというものではありません。

たとえば、
「大谷は菅野から3本の二塁打を放った」
を訳す場合、大谷選手が菅野選手からの「から」は、起点でもなければ、そこから動き出すものでもありませんので、意味のコアイメージから考えると from ではないということになります。

この場合は
Otani hit three doubles against Sugano.

つまり菅野投手に「対して」、二塁打を打ったということで、against が使われます。
これは、サッカーでのゴールなども同じです。

一般的に大雑把にはこんな感じですが、英語は言語であり、言葉です。
言葉は生きています。

他の at や in や with などの前置詞が使われることもありますし、奥が深いもので一筋縄ではいきません。

細かく言うと、出発点、時の起点、離れている起点、原料、原因や根拠、区別、出身地、出会った起点などの場合に、from が使われるようです。

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