勉強をするタイミングや休憩をとるタイミングによって、勉強効率もいろいろと変わってきてしまうものです。
勉強をするタイミングや睡眠時間、休憩の取り方などについて解説していきます。
四当五落?
受験勉強に関連した言葉に、『四当五落』というものがあります。
これは、睡眠時間が四時間であれば合格でき、五時間睡眠をとっていたら落ちて不合格になってしまうものなので、寝る時間を惜しんで勉強しなさいという言葉です。
もっとエスカレートして、『三当四落』などと言う人もいるくらいです。
もっとも医学的にいっても、若い人がこんな睡眠時間を続けていたら、体に良いわけがありません。
もちろん個人差もありますが、人間の睡眠時間は7時間前後が良いとされています。
夜2時、夜3時まで勉強して、朝7時に起きて学校へ行くというようなことを繰り返していると、睡眠不足になり頭の回転もうまくいきません。
勉強時間が足らなければ、ゲームはやりたいから睡眠時間を削ればいいとして勉強する人もいますが、オススメできません。
これはもう受験までに3カ月しかない、最後のラストスパート、追い込みをかけなくちゃ!という人であればいざしらず、受験までに半年も1年もあるような人は、いたずらに睡眠時間を削ってもそれだけの効果は薄いでしょう。
その大きな理由の一つとして、人間の記憶は、寝ているときに短期記憶から長期記憶へと落とし込まれていくからです。
つまり、寝る時間を削って勉強しても、睡眠時間が少ないとせっかく前日に覚えたことも忘れてしまうからです。
睡眠は単に体を休めるだけのものではなく、記憶を定着させる、長期記憶に落とし込むための脳の作業も、寝ている時間に行われているのです。
夜型人間だから朝は勉強しない?
自分は夜型人間なので朝はどうも苦手で・・・
夜2時まで起きていて、朝7時半に起床するも、あわててパンを口にくわえながら着替えて学校までかけっていくなんていう人もいるかもしれません。
夜型人間も個性だし、それぞれその人の生き方の問題なのですが、受験に際して効率的に勉強をするということであれば、夜型人間からは卒業すべきです。
カーネギーも、『朝寝は時間の出費である。これほど効果な出費はほかにない』と言っているくらい、朝の時間はとても貴重なものです。
2時間勉強したいということで、夜の0時~2時まで勉強して朝8時に起きているのであれば、夜10時に寝て朝6時に起きるべきなのです。
夜は一日の疲れが蓄積して、脳も疲れている状態です。
こんな時は、脳が疲れているので考えることが少ない勉強、とりわけ瞬間記憶などの暗記物をするのがベストです。
すると寝ている間に記憶が定着していきます。
それを朝を起きたときに復習するのです。
そうすることによって、昨夜勉強して暗記したことが活きてくるのです。
リフレッシュな脳で、昨夜記憶したことの復習で記憶定着を図れる、まさに朝は勉強時間として貴重な時間帯で、この時間をみすみす捨てるのは非常にもったいないことなのです。
問題解けないから勉強やーめた?
問題が解けない場合、息抜きに休憩だという人がいます。
煮詰まってしまったから休憩ということですが、休憩してリラックスしているときに、なんか閃いて、楽々問題解決なんていうこともあるでしょう。
しかし、できれば問題が解いてから休憩に入るべきです。
解法を見て理解したところでやめるとか、簡単な問題でもいいので、問題をきちんと解いた後に休憩に入ったほうが良いのです。
なぜならば、問題が解けないのに休憩、つまりマイナスの状態なのにご褒美を与えてしまうと、その状態が快感にすらなってしまいます。
極端な話、休憩に入りたいから難しい問題で、ほんのちょっぴり考えて休憩という具合にサボリ癖がついてしまいます。
これは仕事でも同じです。
「うーん、仕事が煮詰まった。よし休憩だ」といってしょっちゅう休憩している人に仕事ができる人はいません。
「よし、仕事が終わったぞ。一区切りついたから遊ぶぞ」という人のほうが仕事ができる人が多いのです。