外国との学習で、大変なのが単語を覚えることです。
大変で、一見無味乾燥なこの学習をどうしていけばいいのでしょうか。
外国語は音から覚える
例えば、日本の教育で英文を読むことをよくやらせます。
学生は、英単語をみて、日本語の意味を覚えているので、英文を見た時にはその意味がすぐわかりますが、リスニングになると本当に基礎的な簡単な単語でも聞き取れなかったりします。
それは十分に発音に対して学習が足りていないからです。
外国語を覚える際には、まずは発音を最初に学ぶことが大切です。
なぜならば、発音を学ぶ家庭で、耳がその言語の音に慣れてくるので、そこではじめて語彙の力や会話を理解する能力がつき、話す力も身につきやすくなるからです。
そして最初に発音を学ぶことで、ネイティブのような正しいアクセントが見についてきます。
外国語学習にはSRS
外国語学習をはじめ、いろいろなものを覚えていくときに便利なのが、SRSです。
SRSとは、spaced repetition softwareの略で、間隔反復ソフトウェアになり、外国語や専門用語などいろいろな暗記物を学習するモデルとして知られています。
A=Bという形の事項を覚えるときに、単語帳カードだと表に「A」、裏に「B」と書いてめくって学習していきますが、こうしたデータをパソコンのフラッシュカードみたいな形としていれておいて、この「A=B」に対しての理解度や学習度に合わせて、学習時期を決定かしていき、忘れかけたころに再度覚えていくという方法です。
最近では、いろいろなSRSソフトが開発されていますが、『Anki』などがオススメです。
カード作りのコツ

暗記用のフラッシュカードをつくって単語を覚える場合、効率重視の人は、既に市販されているもので、表に外国語、裏に母国語が書いてあるフラッシュカードを購入したりする人もいます。
本当に時間がなく、切羽詰まっているのであればそれでもかまわないかもしれませんが、できれば、カードは自分で作ることをオススメします。
なぜならば、カードをいろいろと自分の好きなように作れるのはもちろんのこと、カードを作る際にもいろいろ考えるので、そこで頭に入りやすくなります。
そして、カードにはいろいろなことを盛り込まずに、基本的に訳はコアとなるような意味を中心に、なるべくシンプルに考えていきます。
一度にいくつもの訳を欲張って考えてしまうと、思い出すのが大変になり学習が嫌になってしまう可能性があります。
そして何より重要なことは、カードの訳の部分には、母国語ではなく、その意味をイメージするようなイラストなり絵にすることです。
イラストや絵のほうが、何倍も何十倍も印象に残りやすく、記憶に残ります。
例えば、「dog」という単語を覚えるときに、「犬」と書いてしまうと、憶えるときに「dog」という単語をみて頭の中は犬の映像ではなく、「犬」という文字を連想してしまいます。
これでは母国語が干渉してしまうので、上手な外国語の学習法とは言えません。
「dog」という単語で「犬のイラスト」が対応していれば、瞬間的に「dog」という単語をみたときに、犬のイラストが思い浮かぶようになります。
イラストは、googleなどで画像検索すれば、対応するようなイラストや写真がたくさんでてくると思いますから、自分の学習だけに使うのであれば、こうしたものもどんどん活用していくと良いでしょう。