1日1長文、丁寧に全訳を書いていては英語力はつかない | 賢脳トピックス

英語は、他の科目と違いごまかしがきかない科目です。英語以外の科目では、一夜漬けて暗記すれば解ける問題が多い中、英語に関しては何千語、何万語英単語を覚えたところで、それだけでは点数に結びつきません。

マイナーな英単語の意味だけを問う問題なんて皆無に等しいからです。

英単語の意味を覚え、それを使って英文を読み、英文の構造を理解した上で、英文に書かれている大意を速く正確に読み取ることが大切になってきます。

英語の場合は、長文をいかに大量に速く読めるかという能力が必要になってくるのです。

そういった意味では英語をはじめとした語学系の科目は、ごまかしがききません。

訳文を丁寧に書いていたらダメ

よく長文を全文丁寧に全訳して書いていく人がいますが、これは時間がもったいないです。

英語を精読することも大切ですし、じっくり正確に読み切るということも大事です。

構文的に難解な英文をしっかり文法的に分析して、正確に読み切る力を養うことも大切なのですが、長文を全部全訳してそれを書き出していたら時間の無駄と言えます。

I speak English. 私は英語を話します。 というような文章をいちいち書いている時間があったら、その時間でよりたくさんの英文に触れたほうが良いのです。

1日1長文はダメ

英語の長文読解力をつけるために、1日1長文を読むようにという人がいますが、英語や勉強法に関して多くの書籍を出している石井貴士氏は、『やってはいけない勉強法』という本の中で、「1日1長文読む」はやってはいけない勉強法だと指摘しています。

ではどうするのかというと、「1日20長文読む」のだそうです。

1日20長文が理想のノルマとしています。

長文を多く読むことで、何度も同じ英単語に出会い、文脈の中での単語の使われ方も覚えることができます。

時間としては、1長文5分を目安に、20長文を読んでいきます。そうなると1時間40分必要になります。

1日20長文はさすがに難しい?

1日20長文、1長文5分で読むとなると、30~60単語を1~2秒で読んでいくペースになります。

英文と考えるとかなりハードルは高いですが、母国語である日本語の本であれば、そのぐらいのペースで読んでいくことができると思います。

TOEIC試験のリーディングで、多くの人が長文を読んでいる時間が足らなすぎると言いますが、まさにこのぐらいのペースで読んでいかないと足らなくなってしまうのです。

そのためには、英単語やイディオムにしても、見た瞬間0秒でその意味がイメージできるくらいまでになっていないとダメだということになるのです。

語学は習うより慣れろと言われますが、まさにそうです。
だからこそ、英語はごまかしが聞かず、努力の賜物という科目なのでしょう。

1日1時間40分も英文の長文を読むのに当てると聞くと、そもそもそんな大量の英文を読む事自体大変ですし、働いていれば仕事がある中、学生であっても他の科目の勉強もあるなか、それだけ英語の長文読解に時間を割くと考えると、かなりのレベルに達するには、やはり語学の学習、英語の学習は大変なことなのです。

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