単純反復ということで、みなさんは小学校の算数で習った九九を連想する人もいるかもしれません。
子供のころ、「ににんがし」「にさんがろく」「にしがはち」・・・といったようにお経を覚えるように何度も何度も繰り返し覚えた記憶がある人も多いのではないでしょうか。
そのおかげで、私達は九九に留まらず、もっと複雑な計算を何の苦も無く行うことができています。
学習においての単純反復
単純反復というと、何でもかんでも覚えればいいっていうもんじゃないし、理解もしないで覚えたって応用は効かないし役に立たないから、単純反復は意味がないという意見もあります。
しかし、ものごとを覚えるときは、反復して記憶に定着させ、短期記憶から長期記憶にしていかなければなりません。
子供のころに習った九九もしかりで、「ににんがし」「にさんがろく」「にしがはち」・・・などというものは、理屈でもなんでもなく、理屈抜きで覚えるものです。
まさか、、2が6つだから2+2=4、2+2+2=6なんてやっていたら、これで九九をマスターするのは非常に効率が悪くなってしまいます。
これは語学学習でも同じことが言えます。
どうして、apple は「りんご」なのかなんて、考えたって答えはでてきません。
理屈抜きに apple はりんごであり、そのまま単純反復して覚えるしかないのです。
どのような分野のものでも、最低限のどうしても頭に入れておかなければならない最低限の知識は、単純反復して覚えてしまうべきです。
そうでなければ、そこから先何もはじまりません。
単純反復の卒業
単純反復は学習において重要なのですが、いつまでも単純反復で良いというわけではありません。
単純反復で覚えるべきことをある程度覚えたら、次はそれを使って論理的に考えるクセをつけなければなりません。
高校生や大学生になって、いつまでも九九を反復している人はいないのと同じように、そこから先は自分で考えることが大切です。
さもないと、何でもかんでもあまり考えず条件反射的に処理してしまい、ものごとを論理的に考える力が欠如してしまいます。
論理力はどうやって身につくのか
論理力をつけることが大切だということで、それならどうやって効率的に楽して論理力をつけることができるのでしょうか。
論理力をつけるには、近道はありません。
読書することがオススメです。
なぜならば、多くの著者は不特定多数の読者に読んでもらい、伝えなければならないので、いやでも筋道を立てて論理的に文章を組み立てざるをえないからです。
論理力がついてくれば、自然と難しい文章を読んでいても、理解できるようになってきます。
地道に文章を読み、論理的に理解するクセをつけていくしかないのです。