忙しい忙しいが口癖になっている人もいると思いますが、そもそも忙しいとはどういう状態なのでしょうか。
忙しいという状態の本質をつかむ
忙しいがどんな状態かって? それは、やるべきことがたくさんある状態に決まっているじゃないかと多くの人が思うと思います。
しかし、忙しいというのは意識であって、忙しいという意識と、やるべきことの数とは必ずしも相関していないのです。
それではなぜ忙しいという意識になるのかというと、何かをしている時に、別のやるべきことが頭に浮かんでくるから、忙しさを感じてしまうのです。
例えば、10個の片付けなければいけない案件を抱えていたとしても、今この瞬間、目の前のこと1つだけに意識を集中できていれば、忙しくはないのです。
しかし、やるべきことがたった2つしかなかったとしても、1つのことを行っている最中に、もう1つのやるべきことが頭の中で点滅しているような状態ならば、忙しいということになります。
しかし、残念なことに、人間という動物は、本能的に複数のことが気になるようにできているのです。
では、どうしたら、今目の前の1つのことに集中し、頭の中を1つのことだけにできるのかというと、するべきことを整理して、心置きなく目の前のことだけを考えられるようにしていくほかありません。
アイビー・リー・メソッド
するべきことを整理する方法として、『TO Do リスト』などがありますが、『アイビー・リーメソッド』という方法もあります。
『アイビー・リーメソッド』とは、1つの作業が終わるまで、次の作業をやってはいけないというルールです。
これは米国の経営コンサルタントであるアイビー・リーという人が提案した方法で、100年以上世界中で活用されている方法です。
実際に、この『アイビー・リーメソッド』を使うことで、非常に効果的に忙しいという意識感覚が腐食され、目の前のことに集中できるといいます。
アイビー・リー・メソッドのやり方
では、『アイビー・リーメソッド』はどうやるのかというと、6ステップあります。
1.その日すべきことを6つ書き出す。
2.書き出した6つに順番をつける。
3.1つ目の作業が終わるまで、絶対に次のことをやらないと決め、メモした順番に従って実行していく。
4.これまでの1~3のステップを繰り返していく。
5.できなかったことは公開せずに気持ち良く受け入れる。
6.明日やるべきことを6つあげる
ポイントは2つです。
課題に取り組んでいる時に別のことを頭の中で考えないことと、その課題ができあがった時には嬉しいという喜びの感情を持つことです。