日本語だと同じ訳語でも微妙にニュアンスが違う英単語 | 賢脳トピックス

日本人が英語を学習するときに突き当たる壁の一つに、日本語訳にすると同じになるのに、微妙にニュアンスが異なってくる言葉の使い分けになります。
使い方を誤ると、真意が伝わりにくくなってしまうどころか、誤解のもとにもなってしまいます、
こうした例を少しあげてみました。

consequenceとoutcomeとresult

consequenceoutcomeresultも、いずれも「結果」と訳せる単語ですが、その意味合いは違ってきます。
結果というと、多くの人はresultを思い浮かべると思いますが、それぞれの単語は微妙に使い分けられています。

consequenceは、いろいろな要素が絡み合う「成り行き」を表す単語です。そしてどちらかというと良くない方向に転じているというニュアンスが含まれています。
You must calculate every consequence.(あなたは全ての結果(成り行き)を考慮にいれなければなりません。)

outcomeは、これから明らかになるであろう出来事の結果について使う単語です。
No one can foresee the outcome of the election.(選挙の結果は予測を許さない)
選挙結果にもresultは使われますが、この場合はこれから明らかになるというニュアンスが含まれている文として、outcomeが使われています。

resultは、一般的に「結果」という意味で用いられていて、「行為や事件の結果」を表す言葉になっています。
The results of his experiment confirmed his theory.(実験の結果は彼の理論を裏付けた。)

この仕事はjobかworkか

仕事というと、jobworkという単語が思い浮かぶ人も多いと思いますが、いったいこの2語はどう使い分けされるのでしょうか。

jobは、賃金を払う仕事や職のことをいい、複数形で用いることができます。
一方workは、仕事一般を表す言葉で、不可算名詞になっています。

His brother is working at two jobs.(彼の兄は2つの仕事をしています。)
お金をもらっている仕事、職としての仕事を2つしているということになり、jobsと複数系になっています。

This machine does the work of five people.(この機械は5人分の仕事をします。)
この文の場合、5人分の仕事は、5人分の仕事量という意味合いになり、仕事という一般的なものを指しているので、不可算名詞のworkが用いられます。

外国の抵抗感によって言葉が変わってくる

「外国の」を表す言葉には、foreignalienがあります。
foreignとalienの決定的な違いは、foreignは否定的なニュアンスを含みません
これに対し、alienは、外国に対する抵抗感や違和感を感じているというニュアンスが含まれた言葉で、自分とは相いれないというニュアンスが伝わります。

His hobby is collecting foreign stamps.(彼の趣味は外国の切手収集です。)
この場合のforeignは一般的に「外国の」という意味で、否定的なニュアンスは含まれていません。

They have ideas alien to our tradition.(彼らは私たちの伝統とは合わない思想を持っています。)
この文に見られるように、alienは、外国のものに対する抵抗感や違和感を持った言葉になっています。

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