はじめての分野の本を読むときにやりたいこと

自分の得意な分野の本、自分の興味がある分野の本はスラスラと読めますが、はじめての分野の本はそういうわけにはいきません。
しかし、仕事や勉強などでも自分の得意な分野のことだけ、自分の興味ある分野のことだけをやるというわけにもいかないのが現実でしょう。

はじめての分野の本を読むにあたって

はじめての分野の本といっても、それが小説などであれば、もともと小説を楽しむという目的で読むのでただ読んでいけばいいでしょう。

推理小説などで、登場人物がいっぱいでてきて頭が混乱してしまうと言うのであれば、本を読みながら、よくアニメサイトで見られるような登場人物のプロフィールのページやキャラ紹介のページほどまではいかなくても、登場してきた人物とその特徴などを簡単にメモしておくと良いでしょう。

週刊誌などに載っているドラマ紹介などでの人物相関図なんていうようなものを作ってもいいかもしれません。

問題は、仕事などで新たな分野の本を読まなくてはならなくなったときです。
はじめての分野というのは、その分野の概要がわかりません。概要がわからないではじめから詳細に書かれたような本を読むと、森全体を見ないでいきなり森に入り、木の一本一本をじっくりと見ているうちに、自分が森のどの辺に来ているのかもわからなくなってしまうのと同じような状況に陥ってしまったりする可能性があります。

できれば最初は簡単な本で

できれば、まずは薄くてイラストや図などが多く入っている入門書や、図解本などを見て、全体をざっとつかんでみると良いでしょう。
そういった本がないというのであれば、ネットでその分野の早わかりができるようなページをみつけてみるというのも良いでしょう。
本来であれば、はじめての分野は入門書みたいな本を読んで概要をつかむことがお奨めです。そうするとそれ以降、専門書も読みやすくなりますし、理解も深まります。

入門書を使わない場合は目次チェック

入門書も近くの書店でも見かけないし、そんな入門書を買うお金ももったいない。かといってネットで早わかりのページもなかなか見つけられないといった場合には、その専門書の目次を眺めるようにします。
目次には大項目、中項目、小項目とありますが、だいたいどんなことを頭に入れておくのかを確認するという意味で、15分ぐらい目次を眺めて全体的な流れをつかむと良いでしょう。
そして、それぞれの章や項目がどのような関連性にあるのかといったことをざっとつかむ程度で良いでしょう。

もし、専門用語が多くてあまりわかりづらいというのであれば、目次に出てきて気になるけどわからない専門用語を書き出しておいて、その専門用語を索引で見て、その用語について書かれているページだけをつまみ食いして読んでいくと、そこに概念であったり定義が書かれているかもしれません。

本によっては、章のおわりに「まとめ」と称して、まとめを入れている本もありますが、そうしたありがたい本は、「まとめ」だけ先に読んでいくというのも一つの方法でしょう。

目次チェック意外の方法

はじめての分野の本で、時間に余裕があるときはそんなに堅苦しく考えないというのも一つの手です。
まず、はじめにと書いてある序文を読み、目次をざっと眺めてから、ページをパラパラとめくっていきます。

そして、注目するのは、細かな文字ではなく、写真・イラスト・図・表です。そして、下線や色文字が使われている本であれば、そうした部分です。
写真・イラスト・図・表は、その内容のエッセンスみたいな場合が多く、これだけで全体でどのような流れになっているのか、またこの本にはだいたいどんなことが書いてあるのかというのがわかったりします。

本を読まないという選択肢も必要

もし、目次をざっと見てちんぷんかんぷん。さらに写真やイラスト、図や表、下線や色文字を読んでも、どうもピンとこなかったり、面白く思えなかったり、逆に自分が知っている話しばかりだったら、その本はあなたに合わない本かもしれないし、読んでもあまり役に立たない本かもしれない可能性が高いので、そうした場合は別の本の検討をしてみるということも大切です。

自分に合わない本、なかなか理解しにくい本を一生懸命読もうとしても、苦痛なだけで頭に入ってこなかったりして時間の浪費になってしまいます。
まずは、理解できるという思い、面白そうだと思う興味があるのとないのとでは、その後の頭への浸透力がぜんぜん違ってきます。

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