日記というと、毎日その日のうちに、寝る前に書くという人もいると思います。
毎日、決められたことを長い期間続けるということは、意外と大変なことです。
あとで読み返して、あの時、あんな事があったねと振り返るためには、できるだけ記憶が新鮮なうちに、できればその日、寝る前に日記をつけるのがベストだと思います。
しかし、頭を鍛えるために日記をつけるということとなると、少し変わってきます。
日記で短期記憶を鍛える
寝る前に、今日の夕食は何だったかな?
これはたぶん、ほとんどの人がだいたいは思いだせます。
それじゃ、朝食は何だったかな?
これも、多くの人が思いだせると思います。
それじゃ、昨日の夕食は何だったかな?
これも、なんとか思いだせるという人が多いのではないでしょうか?
しかし、2日前の夕食くらいになってくると、なかなかさっと思いだせないという人も多いと思います。
人間は、いろいろな記憶に関しては、まず海馬の短期記憶保管庫に保存されます。
そして、海馬に同じような情報が入ってくると、その情報は繰り返し入ってくる情報なので重要な情報であると判断し、大脳皮質に情報を送り、長期記憶となって定着していきます。
受験勉強や資格試験において、反復・繰り返しが重要と言われるのもそのためです。
しかし、繰り返し入ってこない情報については、やがて消えていってしまいます。
この短期記憶を鍛えるのに、すぐにさっと思いだすことができない2日前のことを思い出すのが良いのです。
2日前のことなんてなかなか思いだせない?
脳を鍛えるためと言っても、
「2日前のことなんか、よほど特別なことでもない限り、そんな簡単に思いだせないよ。」
という人もいると思います。
そうした場合は、すぐに思いだせるところあたりから、徐々に思いだす訓練をしていくと良いでしょう。
2日前でなく、昨日の夕食は何だったのか?
何をおいしいと感じたのか、そのとき、誰と食べて、そんな服装をして、どんな内容の会話をしたのか、思いだすようにすると、思いだすきっかけになっていきます。
この思いだそうとする行為が、脳の活性化を促していきます。
また文章をいろいろ書くときも、いろいろと思考力を使ったりしますので、脳の活性化に役立ちます。
頭の訓練のために日記をつけるなら、やっぱり日記帳
最近では、コンピューターも普及し、日記もスマホやPCで書くという人も増えています。
そのほうが、手は疲れずに楽ですし、文章の挿入や削除、訂正も楽にできます。
また、記憶媒体に保存しやすく、後で検索などもできて便利です。
しかし、頭を鍛えるという観点から日記をつけるのであれば、日記帳に手書きでつけるようにしましょう。
実際に手を動かすことによって脳の刺激になります。