TOEIC受験者の多くが、リーディングの時間が足らないと感じるという声をよく耳にします。
TOEICのリーディングではたった75分で100問という大量の問題を解かなければならず、これを単純に割ると平均1問を45秒で解いていかなければならないことになります。
中級者では最後までやりきれない、要求される別次元の回答速度?
大学入試とは比べものにならない、全く違う次元の回答速度が要求されるのです。
英語の初級者はもちろん、中級者レベルの実力があっても、リーディングパートをすべてきちんと最後までやりきることができないのが普通だと言われています。
そう考えると、メチャクチャだ!と思う人もいるかもしれませんが、ビジネスとして仕事で実際に英語を使用するのであれば、これくらいの速度では読めてほしいというレベルなのです。
ネイティブの人は、英文を読むときにかなり速く目を動かして読むそうですが、非ネイティブの日本人にはとてもマネできるものではありません。
英語と比べ日本語は、単語も全く違うし、使われている文字からして違います。さらの語順も全く違います。確かに大変です。
スコアを稼ぎやすいPart5
リーディングパートの時間を考えれば、なるべくPart7に時間を取っておきたいところなので、速く回答して行きたいところです。
Part5は、1問25秒、少なくとも30秒では答えていきたいところです。
TOEICのリーディングパートで得点アップを狙うなら、ますはPart5の対策です。
Part5は、対策を立てればすぐにスコアに反映されやすい部分で、試験直前に取り組んでもスコアアップしやすい部分と言われています。
Part5は40問で、文法問題が約6割、語法問題が約2割、語彙問題が約1割といった感じです。
文法問題は頻出パターンがあるので、参考書などで対策しておけば比較的高い確率で正解できます。
単語を知らなくても、見た瞬間に答えがわかるものもあります。
語彙問題はTOEICの中では一番レベルの高い問題が出ます。
難しい単語つまり頻出度が低い単語を学習する手間を考えると、学習効率が悪いので、700点レベルを目指すのであれば捨ててしまうという人もいるくらいです。
Part6は2つのパターンの問題
Part6は、文法や語法の問題と全体の文意をつかんで適切な選択しを選ぶものの2パターンの問題があり、その出題比率は、文法・語法:文意=2:1となっています。
文法や語法問題は文章を読まなくても回答できますが、文意の問題は少し広い範囲を読まないといけないので、捨ててしまう人もいるくらいです。
学習効率が悪い難しい単語が出るPart5の語彙問題、回答に時間を取られるPart6の文意問題、これらは合わせると全100問中、8問程度になります。
選択肢に適当にマークして、4分の1当たると考えると、適当にマークして平均2問正解となります。
これらをどう考えるか、800点以上目指すのであれば、これらも大切ですが、600点~800点目標であれば、ここを捨てて適当にマークするという戦略もありです。
Part7は後半にいくほど難しい
Part7は、後半にいくにつれて、特定の単語の意味を問うものや、言及されていない内容を語った選択肢を選ぶNOT問題など、クセモノの難問がそろっています。
読むスピードが遅い一番の原因は、やはり語彙不足です。
リーディングパートの点数を上げるには、1に単語、2に文法・語法、3に速読、この3つの力をつけることが重要になってきます。
知らない単語が多いと、どうしても読解速度が落ちてしまいます。
読むのが遅くてと言っている人の多くは、実は語彙力不足、暗記している単語が少ないだけというケースが多いのです。
語彙力があれば、Part5の語彙問題も、Part6の文意問題も、きちんと回答できるようになるでしょう。
なんやかんや言っても、やっぱり語学・言語なので、語彙力は大事ということで、地道な努力が必要なようです。