繰り返して覚えてるのにテストで点をとれないのはなぜ? | 賢脳トピックス

教科書や参考書、テキストなどを一生懸命何度も何度も繰り返し覚えたのに、いざ試験のときに問題を解こうとすると出てこないという経験がある人もいるかと思います。

誰よりも、教科書や参考書で覚えるべきところを繰り返して覚えたはずなのに、自分は頭が悪いのかなと思ってしまっ
たりします。

しかし、これは頭が悪いということではなく、憶えたかた、やり方が上手ではないということなのです。

テストの出題出題形式を知ることが大事

例えば、あなたが明日、英単語のテストがあって、50個の英単語を覚えなければならないとします。

英単語のテストは、いわばアウトプットすべきものになります。

どのような形でのアウトプットが求められるのかをはっきりさせ、それに沿って戦略的に何をどう覚えていくかということを考えなければなりません。

例えば、そのテストでは、日本語の意味から英語の綴りを書かせる問題が出題されるテストだったら、一生懸命に英単語と日本語の意味を繰り返して音読していても、明日のテストで良い点を取るという観点だけから考えれば、無意味とはいえませんが、効率の悪い勉強の仕方をしていることになります。

英単語と日本語の意味を繰り返して音読していた場合、テストの時に音声から綴りへの情報の変換が必要になります。

また「英語」をみて「日本語」が言えるように何度も反復して学習していた人は、憶えている順番がテストの出題形式と逆なので、やはりそこで情報の変換が必要になってしまいます。

テストで出題される形で覚える

例えば、「contribute・貢献する」を覚えるときに、念仏を唱えるようにこれを「contribute・貢献する」「contribute・貢献する」「contribute・貢献する」と覚えたとします。

しかし、テストの出題方式が、「貢献するという意味の英語の綴りを書きなさい」という問題だったら、脳内が大変な作業をすることになります。

テストの問題で、「貢献する」という日本語をみて、昨日覚えた英単語を脳内検索して、「contribute・貢献する」のカタマリを見つけ出します。

さて、そうだ英語の読みは「コントリビュート」かとなるわけですが、そこで「con・・・? あれ? com・・・?だったっけな・・・」とそこで情報変換がうまくできず復元できなかったりします。

このために、テストで良い点を取るということだけを目的にするならば、アウトプットとして求められる方法で覚える必要があるのです。

つまり、「貢献する」という日本語をみて「contribute」とスベルを書けるような作業だけを繰り返していけばいいことになるのです。

要するに、テストで出題される形がわかっているのであれば、その形で覚えるのです。

確実なレベルまで覚えたという評価が甘い

もちろん、出題される問題形式がわからない場合もあります。

テストで「英単語」から「日本語の意味」を書くことが求められるのか、「日本語の意味」から「英単語の綴り」を書かせられるのかわからない場合もあると思います。

その場合は、「contribute・貢献する」「contribute・貢献する」「contribute・貢献する」の覚え方で良いのですが、それでだいたい覚えられたと判断したときに、それで終わりにするのではなく、逆の訓練、つまり自分のアウトプットが試される部分を隠して、再現できるどうかのチェックが必要になります。

「contribute・貢献する」で覚えた場合、アウトプットが試される想定した部分は、contribute の部分のアウトプットとして「貢献する」がでてくるかということになりますが、「contribute」の部分を隠して、「貢献する」から再現できるかどうかのチェックをやっておく必要があるのです。

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