脳に悪いチョイ寝不足の脅威 | 賢脳トピックス

若いころ、試験勉強などで一夜漬けをして、徹夜明けで試験にのぞんだが、試験中に頭がぼーっとして働かず、思うように点がとれなかったという経験をしている人もいると思います。

無理して徹夜で勉強するよりも、しっかりと集中して勉強して、眠るときは眠ったほうが結果的に良いというケースのほうが多いように思います。

睡眠不足を自慢するバカ

過労死などが問題となり、働き方改革などが話題になっている昨今、昔とはかなり変わってきていますが、以前は、平然と「俺は昨日2時間しか寝ていないんだ」などと睡眠不足を自慢するような風潮すらありました。

何が言いたいのかというと、「俺は優秀で、みんなに頼りにされるから仕事も多くかかえていて、2時間しか眠っていないぐらい忙しく仕事をしているんだ」ということで、ある意味勲章のように自慢をする人もいるわけです。

今では、優秀な人ほど時間内にきちんと仕事を片付けることができ、長時間残業しているような人は、むしろ仕事ができない人というような時代になってきました。

まあ時代の流れはともかくとして、睡眠不足は脳の働きにとって悪い影響を及ぼすので、睡眠不足を自慢するほどバカらしいことはないということです。

なるならばきちんと寝なければダメ

人間にとって、適切な睡眠時間は7時間とされていますが、これは個人差もあることなので一概にはいえないと思います。

自分にとって最適な睡眠時間というものがあります。

さすがに、徹夜をすると脳の働きがにぶってしまうということは想像できると思いますが、それでは、ちょっと短いけど、1日6時間寝てるから自分は大丈夫だと思っている人は要注意です。

確かに体質的に6時間寝れば大丈夫という人もいると思いますが、適切な睡眠時間が7時間の人が、6時間しか寝ていないと、睡眠負債となり、パフォーマンスの低下につながってしまうのです。

気をつけたいチョイ睡眠不足の連続

徹夜などをすると、とたんに翌日のパフォーマンスが下がるのは多くの人が自覚できると思います。
ところが、気をつけたいのは、毎日チョイ睡眠不足が続いている人です。

このようにわずかな寝不足が続いている状況では、その影響を自覚しにくいのです。

しかし、チョイ睡眠不足に関する実験が米国で行われています。

【米国で行われた実験】

1日に6時間睡眠のグループと8時間睡眠のグループ、徹夜グループを観察し、パフォーマンスがどれだけ低下するかという実験をしています。
徹夜したグループは、初日、2日目と成績が急激に下降しました。
8時間睡眠のグループは、パフォーマンスの低下は観察されませんでした。

問題は、6時間睡眠のグループで、最初はそれほどパフォーマンスの低下は観察されなかったのですが、2週間後になると、2晩連続で徹夜したグループと同じレベルのパフォーマンスレベルにまで落ちていたのです。

この6時間睡眠のグループは、強い眠気などの自覚がないのに、パフォーマンスが低下していたのです。

人間は、少しの間でも深く眠れば、かなり疲れが取れたと感じることができますが、脳に蓄積した疲労そのものは、十分に寝ないと解消できないようになっているのです。

もちろん、個人差があることですが、要するにしっかりと睡眠をとれていないと、パフォーマンスが下がってしまいます。
特に気をつけたいのが、強い眠気などを自覚できない程度の毎日のちょい睡眠不足です。