would を辞書で調べてみると、実にたくさんの訳や用法が記載されています。
その多さに気が遠くなってしまうほどですが、まとめると大まかに3つに分類することができます。
3つのwould
would は、英文でも幅広く用いられる単語ですが、使われ方を考えると、だいたい次の3つになります。
*助動詞の will の過去形としての用法
*丁寧さや希望を表す表現
*仮定法での用法
助動詞の will の過去形
willの過去形として使う用法は次のようになります。
She will stop the program. (彼女はプログラムを止める予定です。)
Ken said shie would stop the program. (Kenは彼女がプログラムを止めると言っていた。)
I will wake up early on the next Sunday. (私は次の日曜日は早起きします。)
On Sundays, I would wake up early. (私は日曜日にはよく早起きをしていた。)
Woildによって、必ずではなくよく、頻繁にというニュアンスになっています。
過去の習慣を表現する柔らかい表現に would が用いられます。
would は、「過去における習慣・習性・反復的動作」を表す表現として用いられ、「きまってよく~したものだ」といったニュアンスで訳されます。
ただ、長期間にわたって、特徴的な習慣の場合は、would ではなく、use to ~ が用いられます。
そして、今現在は存在していないというニュアンスも、use to ~にはあります。
I used to play football when I was a child. (子供の頃はよくサッカーをしものだ)
She use not to go shopping in the morning. (彼女は朝買い物に行く習慣はなかった。)
「今はもうしていない」「今はそうではない」と付け加えて言わなくても、すでにそのニュアンスを含んでいるのが、”used to” の大きな特徴となります。
丁寧さや希望を表す表現
英会話での慣用表現で、Would you like ~? という表現があります。
Would you like something to drink? (何か飲み物はいかがですか?)
Would you answer the phone, please? (電話に出ていただけませんか?)
このように would は、丁寧さを出したり、柔らかく希望を述べたりする場合に好んで用いられます。
相手に対して遠慮する気持ちがある場合や、目上の人に対して丁寧な言い方で対応したい場合に用いられる表現です。
Will you pass me the salt ? (私に塩をとっていただけますか?)
というように、will を用いた場合よりもソフトな言い方になっています。
仮定法での用法
would で代表的な使い方が、would like to ~という表現で、会話にもよく登場します。
I would like to see youra parents. (ご両親にお目にかかりたいのですが)
would にはこのように、現在の希望や要求を彎曲に示す言い方に用いられます。
「~してほしい」と言うなら、~ want to という表現もありますが、これは直接的な表現で無作法に聞こえる表現なので、目上の人や初対面の人には使わないほうが無難です。