英単語を多く知っているのに上手く英文が訳せない理由 | 賢脳トピックス

英語が苦手という人の中に、英単語や英熟語は英語がペラペラな人レベル、あるいは英語が得意な人に比べてもはるかに知っているという人がいます。
テストをしてみると、英検1級、TOEIC900点レベルの単語はほとんど知っていたりします。
でも、なぜか英文の意味がなかなかとれない、あるいは英語をうまく和訳できないといった人がいます。

なぜ英単語をいっぱい知っているのにうまく訳せないのか

もちろん言語ですので、単語を知っていれば訳せるというものではありません。そこには文法というものがありますし、文の構造をきちんと理解できなければ正確に意味をくみ取ることはできません。

英単語をいっぱい知っていても、英文法の知識がなかったり、構文を理解することができなければいけません。
英文法というと、英文を理解するという点で最初にでてくるのが、いわゆる五文型です。そして、過去完了形とか現在進行形とか、不定詞とか動名詞とか、仮定法とか疑問文、感嘆文といったいろいろな項目を習います。

こうした文の型を理解し、構文をおさえたとしても、まだ不十分です。
それは、単語自体をしっかりと理解していないからで、これがやさしく多くでてくる単語ほど実は難しいのです。
英文に出てくる頻度が高い単語ほど、多義語(一つの単語で複数の多くの意味を持っているもの)であったり、語法が複雑であったりします。
意外と専門分野の英文のほうが訳しやすいと言われたりしますが、これは言い回しがパターン化しているという点もあるでしょうが、専門用語として使われている単語は、その意味以外には使われないので、英単語=1つの日本語の意味であるので、その分野に関する専門用語の英単語を500も覚えれば、そこそこに意味が理解できるようになるのです。

むしろ簡単と思えるような単語のほうが実は難しいのです。

意外と難しい簡単な単語?

Most common words in English (https://en.wikipedia.org/wiki/Most_common_words_in_English)によると、英文に出現頻度順に単語を並べていくと、第1位が the 、第2位が be 、第3位が to 、第4位がof 、第5位が and となっていて、上位百位をみてみると、そのほとんどが冠詞、be動詞、前置詞、代名詞、助動詞、疑問詞、接続詞になっています。

単語だけみてみると、
「なーんだ、こんな簡単な単語! サルでもわかるじゃないかw」
と思いますが、実はこれらの単語ほど難しいのです。

冠詞をうまく理解していないと意味をとりまちがえてしまいますし、前置詞を制するものが英語を制すとも言われています。

英語が得意な人はこんな間違いはしないでしょうけれど、苦手な人が間違える典型的なパターンの1つとしてよく話とでてくるのが次の英文です。

Last night, I ate a chicken in the garden.

使われている単語は、中学生でもわかるものしか使われていませんが、この英文に疑問や違和感を持たなかったのであれば、冠詞の a の語法についてきちんと理解していないということになります。

英単語だけみれば、感覚的に「昨夜、私は庭でチキンを食べた」ってことだろ?と思うかもしれませんが、 これをネイティブの人が読むと、夜が更けて暗くなってきた丹羽で、血まみれ、羽まみれになって口元に笑みを浮かべながら、ふくらんだ腹を満足そうになでている光景を思いうかべてしまいます。

なぜならば、問題は、「a chicken」にあって、chicken は鶏肉を表しますが、a chicken とすると1羽の鶏になってしまうのです。
冠詞があるかないか、「a」というたった一文字があるかないかで、意味が全然違ってきてしまうのです。

可算名詞と不可算名詞

英語の名詞を勉強するのに大切なのが可算名詞と不可算名詞の理解です。
可算名詞は数えられるもので、不可算名詞は数えられないものということですが、代表的な不可算名詞を挙げると、物質名詞(water, air, gold)、抽象名詞(work, information, music)、集合名詞(baggage, news, furniture, equipment)などがあります。

定冠詞と不定冠詞

定冠詞はtheに代表されるもので、特定のものを指すもので単数でも複数でも使われるのに対し、不定冠詞は a に代表されるように未知に1つのものに対して使われ複数には使いません。当然未知の1つのものに対して使われるので、不可算名詞に the がつくことはあっても、a がつくことはありません。