本屋に行くと、これでもかというくらいいろいろな英単語集が並んでいます。
大学受験用の英単語集から、TOEIC頻出英単語集などいろいろです。
しかし、どの単語集を使っても、結局は覚えられなかったという人もいます。
英単語は勢いで覚える
筑波大学附属駒場高等学校を経て早稲田大学文学部哲学科卒業後、出版社で英語教材の開発を手がけ、数々の英語教育の本を執筆してきた晴山陽一氏は、次のようなことを言っています。
『単語の暗記に、努力も人がいも不要であると思う。むしろ単語は”勢い”で覚えるものだと考える。論より証拠。私は大学受験に必要な1100単語をたった2日間で覚えきるという「英単語速習講座」を全国各地で何十回も主催したが、受験生たちはよく食いついてきてくれた。』
実際には1100単語を覚えきる生徒は1割程度いて、多くの人が平均で半分の500単語ぐらいはものにしていったとしています。
とにかく英検2級、TOEICで言うと600点レベル、この英単語で最低限身につけてほしい1000語をまずは短期決戦で覚えてしまえというのです。
実際に、東大の長文問題が見事にこの1000単語で読み解けることが証明されているらしいのです。
もっとも、そんな数の単語数で足りるのかという疑問もありますが、とにかく短期間に一気に覚えてしまうというのです。
晴山陽一氏は、ドイツ語の単語を1ヵ月で6000語覚えた経験があるそうです。
本当に、英単語の短期決戦でいいのか
そもそも、そんなに短期間に一気に英単語をものにできるのか、そんなに大量に覚えてもどうせすぐ忘れてしまうのではないかという疑問はでてきます。
また、世の中にはこうした「詰め込み」や「丸暗記」はダメだとする風潮すらあります。
しかし、とにかく覚えたもの勝ち、物を覚えることは覚えれば覚えるほど頭の回転が良くなり「頭のカンフル剤」になっていくというのは事実です。
実際に、英単語を1秒1語で覚えるといった類の本もいろいろ出ていますし、とにかくスピードで覚え、何度も回して覚えていくという方法がいいのです。
忘れる暇をなくす
人間の記憶というものは、残念なことに覚えたものを再学習しないと忘れてしまうものです。
ゆっくり時間をかけて覚えていたら、前に覚えたことを忘れてしまいます。
それよりも、一気に勢いで大量に覚えて、忘れる前に何度も繰り返し、脳の中に刻み込んでしまうという学習のほうが、一度に大量に英単語を覚えられるというわけです。
まさに、こちらのほうが、理にかなった覚え方ということになります。
1日20語ずつというように覚えていくよりも、1日500語、1000語に目を通して、どんどん集中して覚えていく、英単語の学習は、とりあえず短期決戦で一通りとりあえず英単語と主要な日本語訳を覚えてしまうというのがいいのかもしれません。
それから、少しずつ、用法や用例を肉付けしていくのです。
英単語の覚え方は、いろいろ人によって意見も違いますし、まったく真逆な方法を推奨する人もいます。
人によって好みの覚え方もありますし、自分にあった方法がベストだと思います。