憶えるのではなく理解する勉強法 | 賢脳トピックス

受験勉強に資格試験、限られた時間の中、合格に必要な点数を取っていかなければなりませんが、受験勉強や資格試験でよく行われているのが丸暗記です。

確かに、知識偏重型の教育、そして試験であれば、とにかく目的のために理解など後回しで憶えてしまえというのは、ある意味間違いではないと思います。

時間制約の中、詰め込み暗記もいたしかたない

よく日本の受験勉強などを、「詰め込み式勉強」といったりします。
とにかく暗記しろ、憶えろというわけです。

ひどい話になると、理解なんかどうでもいいから、とにかく憶えてしまえという人すらいるくらいです。

確かに、受験や資格試験となれば、そのテストの時に瞬間的に頭にその情報がとどまっていさえすれば、点数は取れるので、限られた時間で合格ということを考えれば、いたしかたないのかもしれません。

しかしそれでは、本当に意味での実力はつきませんし、せっかく勉強したことも、すぐに消えてしまい実力にはなっていません。

中間試験、期末試験と勉強してきたはずなのに、また受験となると勉強のし直しとなってしまうのは、詰め込み式で暗記していて、本当の実力になっていないからです。

時間制約の中、詰め込み暗記もいたしかたない

とにかく暗記して詰め込み式で勉強していると、「なるほど、そうか」といった納得までしていない状態なので、脳にとって記憶が定着するための有効な刺激が弱く、記憶に残りにくくなってしまうのです。

数学の勉強をしているとき、公式を使って解く問題が出てきたとします。

とにかく、公式の式だけをいっしょうけんめい勉強した人は、確かに公式を丸暗記していますが、その具体的な使い方がわからないため、それを公式をその問題にどうあてはめていくか、考えていかなければなりません。

しかし、公式を形式上覚えているだけで、意味を取れていなければ、その問題に応用できなくなっていまいます。

とにかくこれと似たようなパターンの問題が出題したときは、この公式をこうような形で使って解けばいいというような形で覚えた人は、きちんと覚えていさえすれば、パターンとして暗記しているので、このパターンの問題は公式をこうあてはめて、その通りに解けば良いとわかっているので、比較的早く正解にたどりつけるでしょう。

しかし、こうして覚えて方法は、忘れやすいものです。

公式について、どうしてこういう公式になるのか、この公式にはどんな意味があるのかまで理解した上で、問題の解法についてもじっくりその意味まで考えて勉強した人は、公式も忘れにくく、少しパターンを変えられても、しっかりと応用力を利かせてその公式を問題にあてはめて解くことができます。

理解するから面白いし味がでる

暗記ということでいえば、お経の意味をしらなくても、何度も何度も暗唱していれば、憶えることができるようになります。

暗記ということでは、百人一首も句を覚えなければなりませんが、子供だと句の意味も全然わからず、ただひたすら覚えたという人もいるかと思います。

しかし、その句の内容を無視して、ただ理解なき暗記で百人一首を覚えた場合、憶える際に脳に非常に負担になりますし、忘れやすいでしょう。

それにせっかくの味わうべき句を、ただ暗記しただけという味気無さが残ってしまいます。
理解して覚えるからこそ、本当の自分の実力になるし、憶えるときも面白く知識に味がでてくるのです。

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