英語がスラスラ読めるようになるためには、和訳していてらダメなのに、なぜ試験では和訳させる問題が出るのでしょうか。
それは、和訳させることにより、英語をきちんと理解しているかチェックできるからです。
そして、きちんと和訳されていれば、英文がきちんと理解できているなということになり採点されるわけです。
試験でもないときは採点されていない
試験で「次の英文を和訳せよ」という問題がでれば、それは和訳しないといけませんが、普段英文を読むのにいちいち和訳する必要なんてありません。
英語が得意な人は、わざわざ日本語ならどういう意味になるかということを考えておらず、英語はそのまま英語としてダイレクトに理解しています。
英文を速くスラスラ読めるようになるためにも、いちいち和訳なんて作業をしていたら、なかなか先に進まないのです。
英文読解でよくやられているクセ
日本人が英語を勉強するときにやっているクセによって、英文がなかなかスラスラ速く読めないということになっています。
そのクセとは
いちいち日本語に訳して読んでいく
日本語に完璧に訳さないまでも、先頭から単語や熟語の意味をつなぎ合わせて読んでいく
英文を適当な場所にスラッシュを入れて区切り読んでいく
確かに、英文に慣れていない段階では、こうした方法も非常に効果的なのですが、これよりは、英文の構造を意識して、しっかりとした正しい読み方を身につけるほうがいいのです。
英語を受験の道具、試験のときに点数がとにかくとれればいいというのであれば、それでもかまわないのですが、英文を自由にスラスラ読めるようになりたいというのであれば、これではスラスラ自由に読めるレベルまでにはなりません。
英文をスラスラ読むための動詞判別
英語の五文型において、すべての文型に登場してくるのはV(動詞)です。
そして英文をスラスラ読むときに、いかにその英文の動詞が何であるかということを察知することが重要になってきます。
難しい英文には2種類あります。
単語が難しい英文と、英文の構造が複雑な英文です。
例えば、
The critique eviscerated that correspondent.
「批評はあの記者を痛烈に批判した」
は、使われている英単語は難しいものですが、英単語の意味さえわかってしまえば、そのまますんなりと読めてしまいます。
一方、簡単な英単語しか使われていないのに、難しい英文もあります。
The book you said was criticized by many people is my favorite book.
「あなたが多くの人に批判されたと言った本は私のお気に入りの本だ」
どうして難しいのかというと、この英文で動詞と思われる単語がいくつかでてきているので、文の構造をわかりにくくしているからです。
動詞と思われる語としては、said、was criticized 、is があります。
you said was criticized by many people が The book を修飾している形容詞で、is がこの文の動詞であることを見抜くことができれば簡単です。
いくらスラスラ読むといっても、こういった英文の場合は、間違った意味にとってしまわないように、英文法の知識を利用し、しっかり読み切らなければいけませんし、慣れてくれば、訳さなくても、自然とすんなり動詞の検討が形からつくようになっていきます。
スラスラ読めるようになるには、英文そのままで、こうした形に慣れていくというのが近道なのかもしれません。