覚えたことをなぜ忘れるのか、忘却の4つの原因と対処法 | 賢脳トピックス

どんなに記憶力が良いという人でも、私たちが日々触れているさまざまな情報をすべて記憶できる人はいません。

そして多くの情報は、忘れ去られています。

人間には忘れられないこと、覚えていなければいけないことがある

実際に、忘れ去られててしまった情報の大半は、別に忘れてもよい情報が多いものです。

例えば、今朝何を食べただとか、先日行った旅行先で食べた店の名前だとかを忘れても、人生に大きな影響はありません。

しかし、忘れられてはいけない情報もあります。

それこそ、資格試験で必要となる知識であったり、大学入試に向けて何百何千時間と勉強した内容は、忘れてはいけません。

また、仕事で普段使っている必要な専門知識も、そうそう忘れるわけにはいきません。

もし、一つ忘れて仮に入試に落ちてしまえば、あなたの人生にとって大きな問題にもなりかねません。

これは受験生に限ったことではなく、社会人であっても、商談の時間や重要な取引先の人の名前などは忘れてはならない事項の一つでしょう。

商談の時間を忘れてしまうなんていうのは、社会人にとってはあり得ないことで、会社に不利益を与えてしまい、下手をすると一生窓際で過ごすなんてことになるかもしれません。

取引先の重要な人の名前が出てこなければ、そのために相手が気を悪くして、商談がうまくいかなくなってしまうなんていうことだってありえます。

忘却の4つの原因とは

覚えているべきことを忘れてしまう、つまり忘却ですが、この忘却の原因は4つに分類することができます。

それは、『未記憶』、『記憶の減衰』、『記憶の干渉』、『手がかり依存性忘却』の4つです。

これらの忘却のそれぞれに対処法が存在します。

忘却への対策は原因によって違う

忘却には4つの原因がありますが、それぞれ対策が違ってきます。

まずは『未記憶』ですが、これは忘れる以前の問題として、そもそもまだ覚えていないということなので、覚えればいいだけのことです。

『記憶の減衰』とは、むかしは記憶できていたはずなのに、時間が経つことよって思い出せなくなってしまっているものです。

テストの勉強のため、一生懸命憶えて、1時間後に見直してみたものの憶えていましたが、試験のときに思い出せなかったというような場合が該当します。

こうしたものへの対応は、完璧に記憶できたと思ってもそれに安心せずに、少なくとも1日は覚えていられるぐらい反復してしっかりと覚えることです。

要は、過剰学習をするということになります。

『記憶の干渉』は、思い出すときに結びついている手がかりが多いため、かえって混乱してしまい、どうでもいい情報は思い出せるものの、肝心な情報が思い出せないようなケースです、

普通は、記憶対象となる情報に結びついている手がかりは多ければ多いほど良いのですが、手がかりに結びつける情報は少なければすくないほど良いのです。

『手がかり依存性忘却』は、記憶対象の情報と結びつけていたナインかしらの手がかりが適切でなかったりすると、思い出す段階でなかなかうまくいかなくなってしまいます。

結びつける手がかりの数を増やしてみるのも良いでしょう。

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