記憶力を競うスポーツ大会 | 賢脳トピックス

eスポーツという言葉を最近よく耳にするようになりました。

スポーツというと、マラソンや中距離・短距離といった陸上や水泳、柔道や剣道やレスリング、サッカーや野球・テニスといったものをイメージされると思います。

簡単にいえば、オリンピックの競技になっているようなものでしょうか。

普通のスポーツとは違うスポーツのいろいろ

eスポーツは、「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称で、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指します。
つまり、コンピューターゲームやビデオゲームなども競技として行えばeスポーツとなるわけです。

また、マインドスポーツといって、高い思考能力を使って競われる将棋やチェス・囲碁といった競技も、頭脳スポーツといわれ、スポーツの一種とされています。

麻雀やポーカーなどは、その人の技能だけでなく運も左右するので、そういったものはスポーツではなく戦略性が必要なゲームというカテゴリーになりますが、将棋やチェス・囲碁は、マインドスポーツの代表といえるでしょう。

体を動かすスポーツからしてみると、指だけしか動かしていないようにみえるeスポーツや、畳の上で正座したり椅子に腰かけて駒や碁石を動かしているだけにしかみえないマインドスポーツに、なぜ「スポーツ」とついているのか、疑問に思う人もいますし、それらをスポーツに入れることじたい邪道だとする意見もあります。

記憶力を競うメモリースポーツとは

eスポーツやマインドスポーツのほかに、記憶力だけを競ったりするメモリースポーツというものがあります。

メモリースポーツはイギリス発祥で、世界大会があり、Memory Championship と呼ばれています。

Memory Championshipでは、5種目の記憶力競技が行われチャンピオンが決められます。
1分以内でトランプを52枚記憶していくCards、1分以内で写真30枚の順番を記憶するImages、1分以内で顔と名前を記憶するNames、1分以内で80桁の数字を記憶するNumbers、1分以内で50個の単語を記憶するWords があります。

例えば、Namesの競技では、世界記録として1分で30人分の顔と名前を覚えた人がいるようですが、こんな芸当ができたら、優秀な営業マンになれそうです。

記憶力選手権10種目

Memory Championship 以外でも毎年20以上の国と地域で記憶力選手権が開催されています。
記憶力競技の種目は10種目あり、次のようになっています。

スピードナンバー : 制限時間5分で、ランダムに並んだ数字をできるだけ多く覚え、その後の15分で正しく答えます。
ランダムナンバー : 制限時間内にランダムに並んだ0~9までの数字をできるだけ多く覚える
バイナリー記憶 : 0と1からなる2進数のランダムな数字の並びを5分間でできるだけ多く覚える。
架空の年号記憶 : 年号とその年に起こった架空の出来事がセットになったものをできるだけ多く覚える
スポークンナンバー : 1秒に1桁ずつ読み上げられる0~9のランダムな数字をできるだけ多く覚える
スピードカード : ジョーカーを除いた52枚のシャッフルされたトランプを5分以内にできるだけ早く多く覚える
ランダムカード : 1組52枚のトランプを制限時間10分のうちにできるだけ多く覚える
顔と名前記憶 : 制限時間5分でいろいろな国の人の顔と名前をできるだけ多く覚える
単語記憶 : 制限時間5分でできるだけ多くの単語を覚える
イメージ記憶 : 制限時間5分で1行に5つのイラストが描かれていて、行ことにその順番を覚える

日本のメモリースポーツ

頭を使うと、ブドウ糖をかなり消費するということを考えても、メモリースポーツをスポーツととらえる見方も納得できる部分もあります。

さて、メモリーすおーつですが、日本ではまだまだ競技人口は少ない状態です。
2014年に初めて世界基準に準拠した選手権が東京で行われていて、日本だけでなく、近隣各国からも選手が参加しています。
日本メモリースポーツ協会 : https://www.jmsc.info/

日本の場合は、次の5種目で競技が行われています。
顔と名前 : 主に日本人の顔と名前をできるだけ多く記憶する。
スピードカード : ランダムにシャッフルされた1組52枚のトランプの順番をできるだけ早く記憶する。
無作為の単語 : ランダムに並んだ単語をできるだけ多く記憶する。
スピードナンバー : ランダムに並んだ0~9の数字の羅列を、できるだけ多く記憶する。
架空の年表 : 架空の出来事とその年号を、できるだけ多くのセット記憶する。